新年明けましておめでとうございます。
昨年はテレビのアナログ放送が被災地を除いて終了し、デジタル放送に移行されました。これからはデジタル故のコンテンツの充実を期待していますが、モノづくりのデジタル化においては3次元CADを中心としたデジタル開発がすっかり定着してきました。今後、モノづくりの格段なグローバル競争力強化に向け、蓄積されたデジタルデータを生産領域やグローバル協業など開発プロセス全体で活用していく事が益々重要になると思われます。
当部では3Dデータを活用したデジタル開発のレベルアップを総合的に支援すべく、ツールの導入・運用サービスのみならず、異なるCAD間のデータ流通・活用サービス、業務プロセス改善など、データを衝としたエンジニアリングサービスを強化してきました。
今年は、モノづくり経験者、IT経験者、海外人材の融合を更に進め、一段と高いサービスをグローバルに提供出来るよう努力する所存です。国内外の経済状況が不透明で変化の激しい環境下にあって、お客様のご要望に迅速に対応し、信頼されるエンジニアリングサービスを目指して努力してまいります。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
(常務取締役 堀)
新年おめでとうございます。
弊部は、自動車会社を中心としたお客様のエンジニアリング領域で、CAD・PDM関係のヘルプデスクや適用推進などの各種サポートサービスを、加えてアプリケーションプログラムの保守運用サービスをご提供させていただいております。これらのサービスをお客様の情報システム部門や設計開発部門に常駐してご提供させていただいていることが特色です。
ご存知のように昨今の自動車業界は、中国、インドなどでの活況や、超円高などで、生産業務だけでなく開発業務も海外へシフトさせるなど、よりグローバルな活動へとシフトしております。お客様はこのような動きと対応しCAD・PDMを活用した多くの先進的な取り組みをされており、設計開発のQCTの向上とともに、設計開発のグローバル展開とシームレスなデータ連携、各国部品サプライヤー様とのデータ連携などを加速されております。まさにこの流れの中で仕事をさせていただいている私達は、お客様の現状のご期待に応えるだけでなく、お客様の中期的な取り組みにもお応えしていくことが使命であると考えております。
技術力を高め、グローバルなサポートサービスをご提供できるよう、一歩ずつですが、最善を尽くして参ります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(理事 笠井)
~昇竜のごとく大いなる飛躍を~
新年あけまして、おめでとうございます。旧年中は大変なご愛顧をいただき、深く御礼申し上げます。
私どもデジタルコンテンツサービス部は、製品の開発・生産準備工程にて、モノづくりの視点から最適なIT活用により、お役に立ちたいと考えております。具体的には、開発品そのものや冶工具データの3次元CADデータ作成、各種解析モデルデータ作成・実行・分析・対策案のご提案を通じた製品開発ご支援、品質を満足し再利用可能な3次元CADデータ作成手法のご支援、予測技術力向上のご支援、モノづくりプロセスのデジタル化やテンプレート等によるノウハウ活用等多岐に渡る分野でご支援いたしております。
皆様におかれましては、日々製品開発・生産準備工程のデジタル化や海外展開、更には製品開発における技術力向上等々の各テーマに取り組まれていると思われます。「解析をもっと推進したい」、「生産準備部門の3D化を進めたい」、「海外展開に向けてノウハウを蓄積・活用したい」等々のご要望がございましたら、お声をおかけください。100名以上の専門スタッフにてご支援させていただきます。そして、昇竜のごとく皆様が大きく飛躍されることを、スタッフ一同が一丸となりご支援させていただきます。
本年も旧年以上のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
(理事 稲荷)
明けましておめでとうございます。
技術ソリューション部は、CAD、部品表(BOM)、PDM、Viewerという、エンジニアリング部門の基幹ソフトを対象として、パッケージソフト、および受託ソフトの開発と提供、現場でのシステム運用の支援を行なっています。お取引のあるお客様も、自動車、電機、重工、機械、航空機と、幅広い業種に渡っています。
これらの中で昨年は特に、PDMと部品表(BOM)における受託ソフトの開発とパッケージの適用支援が急増しました。これにはさまざまな要因がありますが、一つは90年台の後半から2000年代の前半にかけて構築したシステムの見直しがあります。大きなトリガーは3次元CAD中心に完全にプロセスが変わってきたことです。二つ目はグローバル化にともなう設計・製造拠点の拡大や取引先の増大、海外との連携強化に伴って、PDMとBOMという基幹システムを見直す動きが加速していることです。
今年は引き続きPDM/BOMのシステム構築に邁進するとともにViewer(製品名:DIPRO VridgeR)を用いたより高度なプロセスの構築提案(3D図面など)もしていきたいと思います。
技術ソリューション部の「ソリューション」は、課題の解決という意味です。パッケージにサービスを加え、お客様のユースケースをあらかじめ想定しながらQCDの価値を提案していくのが、技術ソリューション部の使命だと思っております。
今年もよろしくお願いします。
(取締役 湯浅)
VPSは、電機精密製品を起点とした組立生産準備業務を中心に、設計から製造に至るまで、デジタルデータを徹底活用し、モノづくりのQCD向上に貢献するパッケージソフトです。近年モノづくりのグローバル化が進む中、時間・空間を超え、デジタルで生産準備の技術・ノウハウを蓄積するツールとしても注目されています。
昨年は春と秋にVPS事例セミナーを開催し、2002年から開始した当セミナーも昨年の4社を加え、累計50社のお客様から事例発表していただきました。
VPSは、組立生産準備業務に根ざし、“活用を広めるため使い易く!”を最重要課題と捉え、昨年末には、組立アニメーションの作成時間を従来比10分の1以下に短縮するV15L12を開発し提供開始しました。これにより、組立プロセスの検討や確認が誰でも簡単に素早く行えるようになり、アニメーション作成に一歩踏み込めなかった方々にも広く活用いただけるものと確信しております。
昨年11月の自動車業界を中心とした弊社セミナーにて、お悩みごとは何ですか?とのアンケートの問いに、“設計は3次元化が進んでいるが、生産技術部門で3次元化が進んでいない”との回答が断トツでした。VPSはこの悩みに応えこの分野でのデファクトスタンダードになるよう、圧倒的な操作性を実現し、皆様のモノづくりのお役に立ちたいと考えております。
今年もよろしくお願い申し上げます。
(VPSビジネス部 理事 山田)
明けましておめでとうございます。
営業部は、昨年に引き続き、今年もお客様に信頼される営業マンを目指した「セールスマンの身体能力」の強化活動を継続していきます。
* 「セールスマンの身体能力」
さて今年は、旧年来の円高、欧州の金融危機により、何が起きても不思議でない、誠に不安な年に思えます。また、自動車業界を中心にしたビジネスのグローバル展開はさらに加速するものと予想しております。
営業部は鍛えた「セールスの身体能力」を持って、顧客様のビジネスフィールドの拡大に柔軟に対応していきたいと思っております。
DIPROは設立来、厚木⇒相模湾⇒大平洋へビジネス活動領域の拡大を目指してまいりました。今年こそ、念願の太平洋で活躍したいと思いますので皆様方のご愛顧とご厚情の程、よろしくお願い申し上げます。
(取締役 菅原)
明けましておめでとうございます。
AE=Automotive Electronics という名の下に、AEビジネス室を立ち上げて1年以上が経過しました。AEビジネス室は今後益々加速するクルマの電子化の動きに沿って、従来のDIPROになかった新しいビジネスを推進する部隊であり、2011年は以下の2つの活動を行ってきました。
■ ISO26262に準拠したプロセス改革コンサルテーション
ISO26262は自動車の電子機器(ソフトウェアを含む)を対象とする機能安全規格であり、2011年11月に正式に国際規格となりました。クルマや自動車部品の電子系の開発プロセスは、今後このISO規格に準拠する必要があります。DIPROは設計の実務経験をもちISO26262のアセッサー資格を有するコンサルタントを中心に、お客さまへのコンサルテーション活動を行っております。2011年にはすでに数社とのお取り引きをいただきました。
■ MBD(Model Based Design)
クルマを含むメカトロ二クス機器における制御ソフトと制御対象(メカ)の全体系を、数式を中心とした「モデル」で記述し、解析・検討を行って設計を進めるMBDが、益々広がってきています。DIPROでは長年にわたってメカCADをサポートしてきたノウハウの蓄積を生かし、メカCADと制御モデルの連成系をシミュレーションするご提案を進めております。2011年には、その具体的案件の成果が出ました。
2012年も、引き続きこの2つの活動を続けるとともに、電子化関連の新たな領域に取り組んで参ります。今年もよろしくお願いします。
(取締役 湯浅)
DIPRO初のデンタル製品である歯科用CAD/CAMシステム「DECSY」が、歯科大学や歯科医院様に導入されてから早11年が経過しました。
発売当初は歯科用CAD/CAMは技工士から仕事を奪うと警戒された時期もありました。しかし、11年が経過し、歯科用CAD/CAMシステムは歯科技工作業にメリットのある有効な道具として広く認められて来たように思います。
しかし今現在、歯科用CAD/CAMシステムの利用率は決して高いとはいえません。それは、これら製品が高価であり、これら装置を使ってペイできる治療は基本的に高額の自費診療に限られるためです。特に日本では歯科治療の大多数95%が保険診療であり、そのほとんどに適応されていないのが実状です。このままでは、「歯科用CAD/CAM」の適用が制限され、歯科診療における治療技術、活用ノウハウの蓄積などの点で諸外国との差が広がると懸念されています。
今年は、そんな憂いを払拭する、小型、高性能でありながら従来システムの約1/3の低価格を実現した画期的な新型「歯科用CAD/CAM(仮称:ParaWAXY)」の発表を予定しています。これにより高額でない保険治療も含めた歯科技工全般に適用できる歯科用CAD/CAMシステムが実現できます。もちろん、導入後に問題となる「保守性」についても、過去11年の運用実績、ノウハウを活かした高信頼性設計、メンテナンスフリーの数々の工夫により、故障し難く、万一の故障でも迅速に対応、復旧できる仕組み、体制をとっています。
今年はこの装置を中心に、「日本発」、「世界初」の「歯科技工の革新」を実現させるべく邁進していきます。
(デンタル事業室 原)
印鑑照合の製品を初めてお客様にお届けしてから、今年で早15年になります。当初は、印鑑照合のビジネスがどこまで広がるのか皆目見当がつかないような状況でしたが、おかげさまで徐々に実績も増え、北から南まで全国でご利用していただけるようになりました。
昨年はシステムの更新が集中し、さらに新規のお客様対応にも追われ慌しい一年でした。その中で更新の目玉となったのが金融機関の「事務集中」向け新型印影入力装置です。
「事務集中」と聞いてもピンと来ない方がおられると思いますが、金融機関で手形小切手の処理を行う部署のことです。ここで手形小切手に押印された印影と登録された印影との照合を行っています。
手形小切手は手形交換所と呼ばれる所から各金融機関に送られ、迅速に処理を行う必要があります。そのため、印鑑照合にはあまり時間をかけられません。しかし、照合をおろそかにして印鑑相違を見逃す訳にもいきません。ここで威力を発揮するのが、弊社の照合システムの特徴となっているカメラによる印影取り込みです。カメラにより瞬時に手形小切手に押された印影を取り込み、画像処理により登録印影と重ね合わせてパソコンの画面に表示します。これにより、従来の目視による照合に比べ照合の精度が上がり、処理時間を短縮することができるようになりました。
新型の印影入力用のカメラは市販の書画カメラを利用し、従来の特注品に比べコストダウンを図っています。今年は更に拡販を目指し弊社製品を普及させていこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
(課長SE 八木下)
新年あけましておめでとうございます。
昨年、ふとした思いつきから十数年ぶりにプログラムを書きました。開発中のシステムで曲面式の計算時間がネックになりそうで、誰かに独自のアルゴリズムで作り変えてもらう予定だったのですが、夏休みに入ったことから、自分でやってみるかと。(人に説明するのが面倒だったのもありますが)
その結果、予想通り速くなったので調子にのって、C++をアセンブラ言語(機械命令)に変えてみました。最大のショックだったのは、テクニックを駆使した私のアセンブラが、C++とほとんど性能が変わらなかったことです。それどころかコンピュータが最適化したコンパイル(機械語への翻訳)結果は、ほとんど私のアセンブラと同じという結果に驚きました。ここで2つの疑念を持ちました。
1つは、コンパイラは最適化するかしないかでは、内部処理を全く変えているのに、よく同じ計算結果が出るものだということ。2つ目は、アルゴリズムとプログラミングのテクニックを駆使して速いプログラムを書くのを得意に思っていた私には、今の優秀なSEって何なのかと。一方では、自分でプログラミングしなければ思いつかないことも多く、口だけSEぶっていても何の解決にもならないということも学んだ(思い出した)訳ですが。
ところで、モノづくりの現場から離れたエンジニアを危惧していると再三申し上げておりますが、プログラムの現場から離れ過ぎている自分たちのことを振り返る良いきっかけになりました。昨年の夏から、このような経緯もあり、最近では「口も出すけど必要なら手も出すよ」というのが口癖になってきました。当然、若い人からは益々煙たがられています。
本年もよろしくお願い申し上げます。
(理事 森)
今年は名古屋事業所が発足して10年(期)目となる節目の年を迎えます。今では、DIPROの主要事業所として中部圏をはじめ、関西地区、西日本をカバーできる規模にまで成長・発展をすることができました。これもお客様、関係各位の皆様方の温かい叱咤激励、ご協力のお陰であると厚く御礼申し上げます。
昨年は、東日本大震災により被災地のみならず国内外の産業活動や生活に多大な影響を及ぼしました。自動車産業を中心とする中部圏においても部品・部材のサプライチェーンの寸断により生産が滞り、過去最大の下落率となりました。さらに欧州の経済不安などによるさらなる円高もあり、危機管理、海外シフトなどが加速された年でもありました。これらの課題に対して、われわれもITモノづくりの視点から今年は、特にグローバル化の一層の促進と次世代を支えていく若手人材の育成に重点をおいて取り組み、次の10年に向けて地道に実績を積み重ねていく所存です。
製造業を取り巻く環境はまだまだ厳しい状況ではありますが、経営・業務効果の高いご提案や新たなソリューションのご提供などを通じて、皆様の業務にお役に立てるよう努力して参りますので、一層のご愛顧を賜りますようお願いいたします。
最後に今年も恒例の「新春デジタルプロセスセミナー in Nagoya 2012」を1月20日に開催いたします。本セミナーも今年で10回目の記念イベントとなり、セミナーを通じてもお役にたてるよう引き続き取り組んで参ります。今年は「日本のモノづくり復興!グローバル時代のITモノづくり」をテーマに、お客様と一緒にモノづくりとITにより日本を再生させ、製造業の皆様がより元気になっていくことを考えていければと思います。ご多忙の折とは存じますが、是非とも会場まで足を運んでいただけますと幸いです。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
(取締役 名古屋事業所 所長 川見)
昨年は東日本大震災を始めとして、世界中で天変地異が発生、多くの人々が犠牲になり、不本意な生活を強いられている方もまだ沢山いらっしゃいます。また、経済状況も日本にとって、大変厳しい状況が続いております。そんな中、iCAD株式会社は今年で3年目を迎えます。昨年を振り返りながら、今年の抱負を述べたいと思います。
昨年1月より提供開始したiCAD V7は、機械装置設計者の方々より大きな反響を得ることができました。設計製造ソリューション展(6月東京、10月大阪)では、iCAD V7で実現した超高速CADエンジンの搭載により実現した「機械装置全体での3次元設計データによる設計検証」と「機械(メカ)・電気配線(エレキ)・制御ソフトの設計情報を単一データベースで連携処理可能なiCADデータ衝」に対する関心の高さを感じました。また、6月と11月に東京、大阪、名古屋で開催したiCADコンファレンスには、各会場300名以上のお客様にご来場いただきました。アンケート結果では、「設計現場での生々しい3D適用事例や業務課題への取り組み手法に共感できた。さらに詳しい話を聞きたい」などのコメントと一緒に、iCADユーザ様や他社CAD利用ユーザ様からもiCADの今後へ期待する声をたくさんいただきました。今年もお客様の期待にしっかりと応え、次への飛躍にも貢献できるよう努力してまいります。
一方、昨年はグローバル化に向け一歩踏み出した年となりました。4月にはiCADの技術や考えが欧米で通用するのか?これを確かめるために、ドイツで開催された世界最大の産業技術総合見本市 「HANNOVER MESSE 2011」 にiCADを出展いたしました。おかげさまで、ドイツをはじめ世界各国の多くの設計者の方々にブースへお立ち寄りいただきました。その中で、「iCADは速い。われわれは考えることが仕事なのに今のシステムは遅くてそれができない」と高い評価をいただくと共に欧米の設計者も日本の設計者と同様の課題を抱えていることがわかりました。
また、欧米の大学との技術討議も継続的に行い、さらには世界に向けて技術を発信することにも取り組みました。11月にアメリカで開催された国際会議 GD/SPM11 において、形状に特化することでデータサイズを大幅に削減し、大規模なモデルを高速に扱える技術を発表、参加した世界の研究者から「Great!」と賞賛を受け、彼らとの交流を深めることもできました。グローバル化は、まだ緒についたばかりですが、今年も一歩一歩着実に進めていく所存です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(iCAD株式会社)
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