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DIPROニュース

2012

12月号

2012.12.10

iCADフォーラム 22nd 開催報告

満席の3Dステップアップセミナー
満席の3Dステップアップセミナー

10月30日の名古屋を皮切りに、大阪、東京の3会場において、iCADフォーラムを開催いたしました。

22回目となります今回は、株式会社東京精密様・アルプス電気株式会社様による3D活用事例講演の他、三菱電機株式会社様にFA機器の最新動向をご紹介いただきました。また、午前中に同時開催したiCADユーザー様限定の「3Dステップアップセミナー」も定員を大きく上回り、非常に活気あるフォーラムとなりました。ご多忙の中、ご来場いただいた皆様方に厚くお礼を申し上げます。

さて、前回大好評だった「3Dステップアップセミナー」ですが、今回は何をテーマにしようか企画の段階から頭を悩ませました。iCADをご利用のお客様がどんなことで困っているのか、なぜ3D適用が進まないのか、実際にお客様先に赴いてお話をお伺いしました。すると、モデリングや干渉チェックなど簡単な検証はできるが、設計業務全体で3Dを使いこなせていないと言うご意見をいただきました。そこで今回は、検証機能と思われがちな同期モーションを設計初期の検討段階から利用したり、ユニットを効率的に流用したり、モデルに部品属性を付加することで発注手配に関する問題を解決したり、単純に設計ツールとしてではなく業務改善ができる活用方法をご紹介しました。セミナー後は「早速、取り組んでいきたい」「他の改善策も教えて欲しい」「次回も絶対に参加する」などのお声をいただき、皆様の熱い意気込みを感じました。次回もご期待に沿えるよう企画して参ります。

展示コーナーも人で溢れました
展示コーナーも人で溢れました

事例講演では、まず始めに、半導体製造装置のトップメーカーである株式会社東京精密様に講演を賜りました。同社では、図面の枚数こそが仕事の質という意識を打ち破り、リードタイム短縮と開発コスト削減のため、部品の標準化を推進されました。そのために図番体系を一新して意識改革を進めたとのお話に、「具体的で非常に参考になった」「推進力に感服した」との声が寄せられました。また、解析との連携では、性能向上と品質保証の両面で効果が出ると、OJT形式で自然に定着したそうです。現在では設計者の半数が解析を利用しており、効果的な不具合対策が実現できています。

続いて三菱電機株式会社様には、FA制御機器の世界トップメーカーの立場から、FAコントローラによるシミュレーション技術の課題やiCADとの連携について講演を賜りました。メカ設計者の方からは「制御の話は難しかった」とのご意見もありましたが、「大局的な見地でメカ設計と制御設計が連携することの重要性を学べた。貴重な機会だった」「大いに期待したい」との意見もたくさん寄せられました。

そして実際にPLC制御との連携に着手した事例を、アルプス電気株式会社様にご講演いただきました。昨年のiCADフォーラムでご講演いただいたときは未だ試行段階だった制御連携が、この1年の間にどこまで適用できたのか、開催前から注目の高さが伺えました。

多くの共鳴と激励のお声をいただいたiCADのコンセプト講演
多くの共鳴と激励のお声をいただいた
iCADのコンセプト講演

iCAD上でのバーチャルデバックやティーチングレスを動画でご紹介いただいたところ、「実機検証が当たり前だと思っていたので驚いた」「リードタイム短縮の道しるべとなる最先端の3D活用だ」などのご意見が多く集まりました。同社はリードタイム半減を目標に据え、iCADを導入されました。業務改善を包括的に捉え、理想を理想と思わずに取り組まれた推進力に、会場全体が感嘆の空気に包まれました。

最後に弊社社長 西村より、iCADのコンセプトについてご説明をさせていただきました。私たちは、今回の事例講演企業様をはじめ、常にお客様と共に業務に根差したCAD開発を行っております。単純な機能開発ではなく、業務改善につながるシステムをご提供し結果が出るまでサポートすることが私たちの目指す姿です。

引き続きiCADをご支援、ご愛顧いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

(iCAD株式会社 大西)

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