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DIPROニュース

2015

9月号

2015.09.10

生産設備の機械と配管の設計を融合させる技術で世界に挑戦
~国際学会(CAD’15)でiCAD SXの技術を発表~

生産設備の配管設計では、機械の間を通すため数万点に上るアセンブリモデル上で機械との取り合いを見ながら行うルーティング検討が非常に重要になってきています。配管ルーティング検討は、配管の通し穴やサポート部品などの機械設計も行わなければなりません。しかし、生産設備のような大規模モデルにおいて配管と機械を同時に設計できるツールがないという課題があります。これらの課題を解決するiCAD SXの技術を、国際学会CAD’15(ロンドン、6月22日~25日)で発表しました。

当学会は、CADおよびその周辺技術に関する国際学会であり、欧米からも数多くの研究者が参加します。今回我々は、生産設備の配管設計を機械設計のための3次元CADで実現する技術について発表しました。配管設計を効率的に行うためには、①大規模モデルでの高速レスポンス、②配管部品の繋がりを保持したルーティング検討の実現、③機械との干渉を見るため配管を機械の一部として扱えることが非常に重要です。これらについてデモンストレーションを交えて発表することで、より具体的なイメージを掴んでいただくと同時に、我々の技術について強い関心を持っていただくことができました。今回の取り組みを通じて、我々が取り組んでいることが間違っていないとの手応えを得ることができました。

iCAD SX 詳細へ (富士通サイト)

(iCAD株式会社 次長 吉田、西祖)

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