製造業向けハイ・レスポンスVRソフト「Xphere(クロスフィア)」の新バージョン V1.9を2025年2月にリリースします。
Xphereは「人の思考を引き出す」をコンセプトに、機能の拡充を行っています。V1.9ではハンドキャプチャー機能を搭載します。また今までに頂いたご意見ご要望に対応し、組立性検証においてより現場に近い動きを再現できるようになります。
VR空間内に自身の指の動きを表現、更に部品を掴む操作ができるようになります。ハンドキャプチャー機能は、MetaQuestのヘッドセットに内蔵されたカメラで捉えた手の形が、CGの手にマッピングされて表現されます。スイッチに指が届くか、部品をつまんで入れられるかなど、狭い場所での手の動きや指先での操作感を確認することができます。
HTC VIVEやVALVE INDEXでは、コントローラーの接触センサー機能により、コントローラーを握る位置で指先の動きを認識、その動きを手のモデルへマッピングして表現します。
VR空間上で、移動方向を表す軸に沿って物を動かすことができます。例えば、ユニットを真っ直ぐに引き出すことや、床に沿って台車を押すことができます。これにより、台車が曲がる際の幅や切り返しの有無などを検証できます。
これまでは、他の作業者の目線の高さにするためには、高さ移動で行っていましたが、V1.9からは身長設定を行うことができるようになります。具体的には、170cmの人が足元の高さを-10cmにすることで、160cmの身長の人の目線になって検証することができます。身長設定は解除するまで有効です。
また、高さ方向の移動を数値指定でもできるようになります。
他にも、高さを移動する際に移動量が表示される、コントローラーのボタン操作を改善し意図しない場所へ移動する誤作動を防ぐ、など従来のVR空間移動機能の操作性を強化しています。
V1.9からVR空間内のメニューが新しくリニューアルされます。シンプルでスタイリッシュなアイコンとなり、他にもダイアログの操作性も向上しています。
例えば、これまでのダイアログは、最初に置いた位置に固定されているため、VR空間内を移動するとどこに表示されているのか見失うことがありました。V1.9では、移動先にダイアログを再配置でき、使いたい機能に素早くアクセスできるようになりました。人を中心に再配置されるため、頭の動きを抑えることができます。
VRゴーグルの映像を外からモニターでレビューしている方にとっても、無駄な動きのない映像でレビューを行えます。
今後の方向性として、新技術も積極的に取り込みながら、組み立て作業の再現から、エルゴノミクスやコラボレーション機能の実現を目指しています。ご利用いただいている方々の意見を参考にしながら、更なる機能開発に努めています。
弊社はお客様の期待にしっかり応え、皆様と共に製造業の更なる発展のため精進してまいります。
引き続き製造業向けハイ・レスポンスVRソフト「Xphere」にご期待ください。
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