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DIPROニュース

2024

8月号

2024.08.19

Arasを活用したマシナリープラットフォームの機能強化について

はじめに

DIPROでは工作 / 産業機械業界における繰返し受注設計業務の課題解決のため、Aras Innovatorをベースとしたオリジナルソリューション「マシナリープラットフォーム」(以下MPF)の開発、販売、サポートを展開しています。

MPFの一つ機能としてiCADデータ管理を中心としたPDMソリューション(Connect2 以下「iCADコネクタ」と称する)を提供しており、MPFについて各社様から様々な機能拡張をご要望いただいていますが、本号ではその中でもニーズの高い、iCADコネクタの出図イメージデータの管理機能(2024年12月にリリース予定)、及びArasR30への対応についてご紹介します。

iCADコネクタ機能強化 ~出図イメージデータの管理~

機能概要

昨年リリースされた3DViewer管理機能に加えて出図イメージデータ管理を予定しています。本機能強化により、Arasのワークフローと連動し、登録された2DCAD図面からDXF、PDF、TIFFへの自動変換を行い、Arasにアップロードすることが可能となります。設計者以外の方々は、CADソフトを使用せず、Arasメニューから出図データを閲覧することが可能となります。

PDFやTIFFファイルへの変換には別途ドライバーアプリケ―ションが必要です。
既存ソリューションにiCADコネクター経由でAras Innovatorと連携し簡単にデータ管理を行い、Aras上で3Dを表示することができます。今回のエンハンスでは、2D出図イメージデータ管理追加を予定しています。
iCADコネクター→CADデータアップロード→Aras Innovator CADデータ、出図データ 業務プロセスに応じたワークフロー←変換後出図テータ自動アップロード→変換 PDF/TIFFファイルはCADソフトなしで閲覧可能。他CADでも読み込み可能なDXF形式に変換

DXF、PDF、TIFFへの変換は、iCADコネクターからCADデータをArasへアップロードするタイミングや、業務プロセスに応じてリリース / 承認するタイミングで実行することが可能となります。変換された出図データをArasへアップロードし、CADデータとセットで管理します。

以下に期待できる業務適用効果を示します:

  • 出図データの履歴管理することにより変化点などのトレーサビリティを確保することが可能となります
  • 他部門や外注様とデータを授受する際に、DXF、PDF、TIFFデータで共有することができるため、よりスムーズにコミュニケーションを図ることが可能となります

Aras R30への対応

これまでiCADコネクタのAras動作保証バージョンはRelease26でしたが、今回2024年2月にAras社よりリリースされたRelease30に対応しました。

既にMPF保守契約を結んでいただいているお客様には無償にてご提供いたしますので、追ってご案内申し上げます。
有償導入作業を希望されるお客様には別途問い合わせください。

今後も各社様のご要望に応えるべく、継続的に機能強化を図り、Aras社からリリースされる新バージョンにも定期的に対応していく予定です。

今回は開発の業務効率化により納期短縮につなげる機能強化を行いました。今後もお客様の業務ニーズをヒアリングし、本業界における課題を解決できるようなソリューションを取り組んで参ります。

Aras Innovator の詳細はこちら

お問い合せ先

製品・サービスに関するお問い合わせ
ArasおよびAras Innovatorの社名、製品名称、およびロゴは、米国および/またはその他の国々における Aras Corporation およびその子会社、関連会社の登録商標または商標です。
(第一デジタルイノベーション本部 課長SE マニ)

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