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DIPROニュース

2024

5月号

2024.05.10

Solid Edge2024のご紹介

4月中旬に、シーメンスが開発するミッドレンジCAD、Solid Edgeの最新バージョン 2024をリリースしました。

Solid Edge 2024には多くの機能追加・改善がありますが、今回はその中から、(1)Siemens Mechanical Design (SMD3)、(2)物理ねじのクリアランスの実装、(3)差により生じる不連続領域の削除に関してご紹介します。

Solid EdgeとNXの両方を利用可能な柔軟なライセンス

Siemens Mechanical Design (SMD3)

Solid Edge 2024では、「機能の必要性」と「予算」という相反する課題を解決するための方法として、「Siemens Mechanical Design (SMD3)」ライセンスが開発されました。

シーメンス製品には、ミッドレンジCADである「Solid Edge」とハイエンドCADである「NX」の2種類のCADがあります。Solid EdgeとNXは、共通のジオメトリカーネル「Parasolid(パラソリッド)」を採用していますので、相互のデータ互換性が高いことが両者の同時運用上のメリットとなります。ただし、業務に合わせてそれぞれのCADを利用される場合、従来であればそれらのCADライセンスがそれぞれ必要なため、各CADを使い分けたい場合には、予算面での課題が生じていました。そこで開発されたのが本ライセンス「SMD3」であり、1つのライセンスでNXとSolid Edgeにアクセスが可能となっています。

本ライセンス1本で、「Solid Edge」のライセンス3本分として扱うか、「NX」のライセンス1本分として扱うかを選択して利用することが可能であり、場面に応じてより柔軟にご利用いただけるようになります。尚、本ライセンスはXaaSサブスクリプションのみでの提供となります。

5 NX Users and 0 Solid Edge Users 3 NX Users and 6 Solid Edge Users

既存コマンドの機能強化

物理ねじのクリアランスの実装

ねじ形状が存在するモデルに対して、3D印刷を実施する場合、モデル内に実際にねじ山を作成する必要があり、それは物理ねじと呼ばれます。

従来のバージョンでは、クリアランスできなかったため、3D印刷したねじがきつく組み合わすことができない問題がありましたが、本バージョンではクリアランスを設定できるようになり、ねじ同士の干渉を防げるようになりました。

クリアランスなし

5%クリアラン

差により生じる不連続領域の削除

差コマンドでは、ターゲット形状からツール形状を差し引いた形状を作成できます。

従来のバージョンでは、単にターゲット形状からツール形状を差し引くのみでしたので、不連続な不要となる領域が形状として取り残されてしまいましたが、本バージョンではそのような領域を差コマンド内で処理できるオプションが追加され、よりスマートな操作が可能となりました。

ターゲット形状とツール形状
ターゲット形状とツール形状

差の結果と不連続な不要領域
差の結果と不連続な不要領域

不要な領域の削除
不要な領域の削除

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