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DIPROニュース

2023

12月号

2023.12.11

製造業のためのVR「Xphere」新バージョン
リリース
~ 扉の開閉・スライドなどの実物に近い動きをVR空間で再現!
より実物に近い検証が可能に!~

製造業向けハイ・レスポンスVRソフト「Xphere(クロスフィア)」の新バージョン V1.8を2024年2月にリリースします。

Xphereは、これまで実機 / 実機試作機 / 実現場で確認や検証を行ってきた業務を3Dデータを活用しVR空間で行うことで、さらなるコスト削減 / 開発期間短縮 / 設計品質向上に貢献しています。

V1.8では、お客様からご要望の多い、実物に近い動きを再現できる機能や、VR空間での検証に必要な情報をより参照しやすくする機能を提供します。また、他のVPSファミリ製品との連携を強化し、検証業務のさらなる効率化を実現します。主な機能は以下の通りです。

  1. 扉の開閉、スライドなどの実物に近い動きをVR空間で再現する機能
  2. VR空間上にWindowsアプリケーション画面を表示し操作する機能
  3. 対象物を識別しやすくする、対象物に付加されているラベル情報を表示する機能
  4. 最新のVRヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest3」をサポート

扉の開閉、スライドなどの実物に近い動きをVR空間で再現

扉の開閉、スライドなどの実物に近い動きがVR空間上で再現可能になります。より現実に即した動きにより、スライドを含む製品組み立ての確認、扉の開閉を加味した作業性の検証にご利用いただけます。例えば、スライドトレーに部品を組付けたユニットをレールに乗せ、本体に組み付ける手順の確認や、設備機械の扉を開けて内部のメンテナンスを行う保守性の確認が可能になります。

本機能は、VPS DMUで定義した関節情報を取り込むことでご利用いただけます。

トレーを表示→トレーに部品を搭載→部品を搭載したトレーをガイドレールに沿って取付
トレーに部品を搭載しガイドレールに沿って押し込むイメージ
設備の扉を開けて作業性を確認するイメージ

VR空間上にWindowsアプリケーション画面を表示し操作

XphereのVR空間上に様々なWindowsアプリケーション画面を表示し、操作することが可能になります。従来、XphereでVR検証を行いながら、Windowsアプリケーションを操作するためには、ヘッドマウントディスプレイを外していただくか、二人一組で行わなければならず、VR空間内で作業を完結することができませんでした。本アップデートにより、例えば、PDFやExcelなどの作業指示書やVPS MFGのアニメーションなどを表示しながら、実機試作前にVR空間で組立手順を確認できます。また、VPSファミリでは製造作業員への指示や作業実積を収集できるVPS製造指示Viewerを提供しています。VPS製造指示Viewerでは、組立作業内容と確認作業などの注意事項を同時に表示し、作業進捗に合わせて画面切り替えを行うことができます。

このVPS製造指示ViewerをVR画面内に表示させることで、現場の製造作業員が現場に入る前にXphereで作業習熟を高めることができます。さらに、Teamsなどの画面を表示することでVRを操作しながら会議に参加することも可能です。

VR空間(作業者の目線)VR作業者 VPS製造指示ViewerをVR空間上に操作
VPS 製造指示Viewerの画面をVR空間に表示し、作業習熟を行うイメージ

対象物を識別しやすくする、対象物に付加されているラベル情報を表示

ラベルの表示が可能になります。Xphereは、3DCADやVPSファミリのデータを読み込むことができますが、3DCADのデータ表示ではカタチが似ているものの判別が難しく、VR検証の際に対象物がわかり難いという問題がありました。これは、3Dモデルを扱うツール共通の課題でもあり、3D形状に画像を貼りつけたり、注記を付加したりすることで判別しやすくしています。VPSファミリで工場レイアウトや工程計画を行うGP4でもラベル機能でこれらの情報を付加できるようにしています。

今回のアップデートでは、GP4のラベル表示に対応しました。例えば、同じ形状のトレーが複数ある場合にも、それぞれのトレーに内容物名などを記載したラベル(画像)を表示できるようになり、VR空間内でも対象物を容易に判別することができます。さらに、ラベルを活用することで、モニターの形状に画面の画像を貼り付けるなど、現実の工場により近いデータでVR検証を行うことが可能です。

ラベルなし ラベルあり
VPS GP4のラベル取り込みで、現実の工場により近い検証が可能に

最新のヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest3」をサポート

Meta Quest3
Meta Quest3

2023年10月10日に発売されたヘッドマウントディスプレイ、Meta Quest3をお使いいただけるようになります。現在対応している前機種Meta Quest2と同様に、ワイヤレスかつセンサーレスで手軽にVR検証を行うことができます。さらに、前機種と比較し、より薄く、より高解像になり、装着感や没入感が向上します。

また、Meta Quest2の上位機種であるMeta Quest Proにも対応しました。今後も、引き続き新たなVRハードに対応して参ります。

最後に

Xphereは“製造業におけるニューノーマル時代のものづくりをVRで支援”をコンセプトに2019年にリリースして以来、多くのお客様にご利用いただいています。特に、iCADをはじめとしたCADデータ取り込んだ設備検証、VPSファミリと連携した組立検証やレイアウト検証で大きな成果を上げています。

今年9月に開催したユーザー会には、多くの方々にご参加いただき、VRを活用する業務プロセスの工夫点や、より効果的な使い方、業務定着に向けたユーザーへの訴求方法などを議論いただきました。

弊社はお客様と共に製造業の更なる発展に寄与してまいります。引き続き製造業向けハイ・レスポンスVRソフト「Xphere」にご期待ください。

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(3D技術ビジネス部 小早川)

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