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DIPROニュース

2023

12月号

2023.12.11

ソフトウェア構成の更新を簡潔・確実に
SOLVEUS ソース管理ツール連携機能を開発中

ソフトウェアに求められるセキュリティ対策

近年のソフトウェアについてはその用途、出荷先により様々な法規制が制定される傾向にあります。2021年5月には米国大統領令として「EO14028」が発令され、欧州でも2016年に導入されたネットワーク及び情報システム指令(NIS指令)が改正され、対象分野が広く拡大されたものがNIS2として2022年12月に欧州委員会において採択されました。NIS2と相互補完と位置付けられるEUサイバーレジリエンス法案についても草案が発表されています。今後も世界各国でサイバーセキュリティ対策として関連法規制が整備されることは想像に難くありません。

各法規制が求めることは詳細には異なりますが、製品のセキュリティ要件、脆弱性への対処、リスクの文書化など、サイバーセキュリティに対するリスクマネジメントを求められています。

これらの動向を鑑みて、市場では特に近年ソフトウェア開発において欠かせない要素であるOSSの脆弱性、ライセンス形態のチェック並びに情報をSPDX(もしくはSPDX-Lite)形式で出力できるような各種ソリューションが発表されています。

セキュリティ対策と製品構成管理

わたしたちは、大切なのはこれらの情報を「問題が発生した時、求められたときに速やかに対応できること」「継続的に改善できること」にあると考えます。認証時はもちろんのこと、更新時の製品構成、関連文書が明らかでなければ、これらの対応は重くのしかかってくる課題となりうるためです。

SOLVEUSは当初より「ソフトウェアを製品構成として管理する」ということの大切さに重きを置き、「ソフトウェア成果物管理をわかりやすく」をコンセプトの一つとして開発を進めてきました。

要求仕様(・製品情報、仕様に関する単位・要求仕様書・不具合管理表ほか)-Lot(施策、量産、OTAなどフェーズを管理する単位)-ハードウェア(ソフトウェアを組み込むECU等の単位・仕様書まど)-ソフトウェア(各種モジュールの集合を管理する単位・仕様書・Configファイル・テスト結果など)-モジュール(プログラムを管理する単位・仕様書・結果テストなど)
用途別の成果物を構成で管理
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簡潔に確実にソースコード更新情報を反映するため

近年、ソフトウェア開発においては、多くの現場でソースコード管理ツールが用いられています。 製品構成の構築並びに更新時の情報反映にこのソースコードの更新情報を反映することが簡潔で確実な管理手法であると考え、ソースコード管理ツール(Git)からの情報抽出、および取込の機能開発に着手しました。

ソースファイルごとのハッシュ値や更新日などを取得し、新規で追加されたソースファイルは新規品目として、更新されたソースファイルは既存品目をバージョンアップし、情報を反映してSOLVEUSに登録します。

Git上のソースコード更新情報を品目情報として取り込むことで更新をスムーズに行い、管理情報と実データのアンマッチを防ぐことが可能と考えています。

SOLVEUSのソフトウェア管理スコープは「ソフトウェアアーキテクチャ構成と成果物」です。ソフトウェアは様々な法令でセキュリティ対応が求められますが、「出荷対象製品とそのコンポーネント」を明らかにした上での対応、証明が必要と弊社は考えております。SOLVEUSはこの「出荷対応製品とそのコンポーネントを明らかにする」という部分を担い、トレーサビリティ強化に貢献します。
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(第一デジタルイノベーション本部 藤﨑)

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