近年のソフトウェアについてはその用途、出荷先により様々な法規制が制定される傾向にあります。2021年5月には米国大統領令として「EO14028」が発令され、欧州でも2016年に導入されたネットワーク及び情報システム指令(NIS指令)が改正され、対象分野が広く拡大されたものがNIS2として2022年12月に欧州委員会において採択されました。NIS2と相互補完と位置付けられるEUサイバーレジリエンス法案についても草案が発表されています。今後も世界各国でサイバーセキュリティ対策として関連法規制が整備されることは想像に難くありません。
各法規制が求めることは詳細には異なりますが、製品のセキュリティ要件、脆弱性への対処、リスクの文書化など、サイバーセキュリティに対するリスクマネジメントを求められています。
これらの動向を鑑みて、市場では特に近年ソフトウェア開発において欠かせない要素であるOSSの脆弱性、ライセンス形態のチェック並びに情報をSPDX(もしくはSPDX-Lite)形式で出力できるような各種ソリューションが発表されています。
わたしたちは、大切なのはこれらの情報を「問題が発生した時、求められたときに速やかに対応できること」「継続的に改善できること」にあると考えます。認証時はもちろんのこと、更新時の製品構成、関連文書が明らかでなければ、これらの対応は重くのしかかってくる課題となりうるためです。
SOLVEUSは当初より「ソフトウェアを製品構成として管理する」ということの大切さに重きを置き、「ソフトウェア成果物管理をわかりやすく」をコンセプトの一つとして開発を進めてきました。
近年、ソフトウェア開発においては、多くの現場でソースコード管理ツールが用いられています。 製品構成の構築並びに更新時の情報反映にこのソースコードの更新情報を反映することが簡潔で確実な管理手法であると考え、ソースコード管理ツール(Git)からの情報抽出、および取込の機能開発に着手しました。
ソースファイルごとのハッシュ値や更新日などを取得し、新規で追加されたソースファイルは新規品目として、更新されたソースファイルは既存品目をバージョンアップし、情報を反映してSOLVEUSに登録します。
Git上のソースコード更新情報を品目情報として取り込むことで更新をスムーズに行い、管理情報と実データのアンマッチを防ぐことが可能と考えています。
右記のサイトで、開発中の機能についてご紹介しています。
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