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DIPROニュース

2023

11月号

2023.11.10

DIPROのPlant Simulation支援サービス

はじめに

製造業が抱える問題の一つに、生産数や生産コストが想定通りにならないことがあります。
検討段階の想定と、実際のラインとの間にギャップが生じる問題です。生産ラインの検討においては、生産数や設備能力などを考える必要がありますが、詳細化が進むにつれて検討要素は増し、机上での検討が困難になります。そこで、シミュレーションツールを活用すると詳細化した検討要素をシミュレーションモデルに織り込むことができ、より正確な生産数や生産コストの予測が可能になります。さらにシミュレーションモデルの複数の案を比較検討し、最適な案を導き出すことができます。これにより、生産の準備期間や立ち上げ期間の短縮などが実現できます。

DIPROでは保守サポートのほかに、お客様のDX推進や生産性向上の取り組みに向けて、導入から立上げ、使いこなしや業務定着まで、Plant Simulationを熟知した技術スタッフによる、様々なサービスをご提供しています。シミュレーションによる問題解決プロセスとPlant Simulationの適切な利用方法を身に着け、すぐに効果を出すためのご支援をします。

Plant Simulation

Plant Simulation 導入・立上げの流れ

下の図は、導入検討時から導入後までのご支援の流れとその期間についての事例です。導入前のベンチマークやトライアルでは疑似的な評価や検証のご支援をします。

導入後は、操作教育や業務定着を目指した適用支援を行います。業務での活用を推進するために、実ラインのモデル作成を受託した事例もあります。さらに弊社で作成したモデルを用いた教育も実施しています。通常の教育コースには含まれていない、お客様固有の工場を再現したシミュレーションモデルで教育するため、立ち上げ期から効果的なシミュレーション活用の推進に貢献します。

導入・立上げステップ 導入前評価フェーズ-ベンチマーク:簡易モデルからシミュレーション結果を報告し、導入効果の検証を実施します。→トライアル:トライアル環境を準備し、実際の操作感や機能、生産性の評価をしていただいております。 導入後フェーズ-操作教育:お客様の希望に合わせたコースで操作教育を実施します。→オンサイトサポート:お客様を訪問し、モデル作成や操作のご支援を実施します。→モデル作成:Plant Simulationを用いて、シミュレーションモデルを作成するサービスを提供しております。→カスタムプロジェクト作成:シミュレーションモデルの作成効率化のため、カスタムオブジェクトの作成サービスを提供しております。

導入前評価のフェーズ

導入検討に向けたベンチマークやトライアルをご支援します。ベンチマークでは、お客様からお借りした工場の情報をもとにPlant Simulation簡易モデルの作成も行っています。作成した簡易モデルからシミュレーション結果を報告し、導入効果の検証を実施し業務面などからも評価していただきます。

さらにトライアル支援では、Plant Simulationのトライアル環境を準備し、実際の操作感や機能、生産性の評価をしていただきます。また、トライアルに伴いPlant Simulationのタッチ&トライ形式の簡易教育を行っています。トライアル期間中は、Plant Simulationの操作QAにも対応します。

タッチ&トライ形式の簡易教育→トライアル
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導入後のフェーズ

操作教育

Plant Simulationの教育では、以下のコースから、お客様の希望に合わせたコースで操作教育を実施します。Plant Simulationの基礎的な教育やプログラミングの教育をはじめ、Transporter、WorkerといったAGVや作業者を表現するオブジェクトの専用教育、シミュレーションモデルを3次元化する教育、最適化機能の専用教育を提供しています。

また、お客様の要望に合わせて、内容と教育期間の調整や、弊社が作成したシミュレーションモデルを活用したカスタマイズ教育も実施しています。

【Plant Simulation教育コース】

初級・中級者教育

  • Plant Simulalion 基礎編
  • Plant Simulalion メソッド編
  • Plant Simulalion Transporter / Worker編
  • Plant Simulalion 3D編

上級者教育

  • Plant Simulalion GA(最適化機能)編

カスタマイズコース

  • お客様のご要望に合わせた内容、期間でのトレーニング

オンサイトサポート

Plant Simulationの業務適用において、DIPROのシステムエンジニアがお客様先を訪問し、モデル作成や操作のご支援を実施します。導入初期段階ではメールなどのお問い合わせだけではタイムリーな対応が難しいと予想されるため、オンサイトによるサポートが早期立ち上げに有効と考えます。シミュレーションモデルの作成から結果分析まで、弊社技術スタッフが保有するノウハウを提供し、技術支援を実施します。その結果、次のプロジェクトからお客様だけで実施できる体制を構築しやすくなります。

モデル作成・カスタムオブジェクト作成

Plant Simulationを用いて、シミュレーションモデルを作成するサービスを提供しています。評価したい工程の改善目標などがある場合、シミュレーションの目的やモデル要件を確認し、その工程に関わるラインレイアウトや工程能力などの情報を提供していただき、シミュレーションモデルを作成します。早期に対象ラインの検証を実施する際、ラインモデルの作成やシミュレーション検証の結果分析などをご支援します。

モデル作成の流れ 評価項目、モデルイメージの共有→モデル作成に必要な情報を明確化→サンプルモデル作成→シミュレーション結果、評価共有
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また、弊社では、シミュレーションモデル作成はもちろんのこと、効率化・使いこなしのためのカスタムオブジェクトの作成サービスも実施しています。Plant Simulationでは標準機能にない設備はプログラミングすることで再現します。作成した設備をあらかじめライブラリ登録することができ、このライブラリ登録したオブジェクトをカスタムオブジェクトといいます。カスタムオブジェクトはPlant Simulationモデルの作成における効率化や自動化に欠かせない取り組みです。

カスタムプロジェクトの使用例 カスタムオブジェクトは、シミュレーションオブジェクトや便利機能を作成できます。①シミュレーションオブジェクト:加工過程、検査過程、再投入、AGV、ガントリー、交差点、移動ポイント ②便利機能オブジェクト:エクセルによる自動モデリング機能、シミュレーション結果出力機能→オブジェクトをライブラリに登録→ツールボックス→「新規ライン」標準オプションと同様に使用
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Plant Simulationのモデル作成・カスタムオブジェクト作成では、自動車や自動車部品、ライン / 設備・産業機械、鉄鋼、家電、半導体、電池、衣料など多種多様な業界の支援実績があります。お客様の生産ライン検証や工場間物流、構内物流、生産計画の最適化などの業務目標を達成するため、お客様とともにプロジェクトを推進します。以下の表はモデル作成した事例の一部です。

【モデル作成事例】

業界 工場間物流
検証
構内物流
検証
バッファ
検証
生産ライン
検証
生産計画
最適化
自動車(生産準備)  
自動車(製造)
自動車部品  
ライン / 設備      
産業機械      
鉄鋼      
家電        
半導体      
電池      
衣類      

最後に

DIPRO Product & Solution Gallery

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製品・サービスに関するお問い合わせ
(プロダクションエンジニアリングサービス部 瀧、中村)

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