Teamcenterに蓄積された情報は今後のビジネス展開に向けた重要な資産ですが、この資産を「いつでも」、「どこでも」、「見やすく」活用出来なければ、次のビジネスチャンスを逃すかもしれません。
情報を蓄積するだけでなく、広い視点で「業務プロセスの実態」を『見える化』して情報資産を大きく活用してはいかがでしょうか。『見える化』することで様々な問題点に気づき、改善のための対策を効果的に行えます。
今回はその『見える化』をサポートする「TcRA(Teamcenter Reporting and Analytics)」を紹介します。
Teamcenterの多大な情報を見やすくするため、インタラクティブにビジュアル化するための『eQube-BI』(※)とWebベースで動くActive Workspaceを組み合わせています。
この組み合わせにより、Teamcenterのデータをリアルタイムに分析、レポートを作成して、ダッシュボート化したTeamcenterの情報を『見える化』します。
また、Teamcenterのセキュリティモデルを遵守して、ActiveWorkspaceを通して予め用意されている100種類以上のレポート、ダッシュボードが「変更管理、部品表(BOM)、サプライヤ連携、スケジュールマネージャ」など、Teamcenterの製品ライフサイクル全体に関わるアプリケーションとダイレクトに連携するので、誰もが必要な分析が出来るようになります。
例えば「スケジュールマネージャ」を例にとると、タスクの進捗度合い・問題状況などが数字だけでなく、情報の種類ごとにリストやグラフで表現されるので直感的、視覚的に現状を把握することが出来ます。
これまでは「今のタスク全体の進捗状況は?」「最終的なコスト計画を知りたい」など意思決定に必要な情報を収集するには、Teamcenterの中で個々のアプリケーションで検索を繰り返したり、個別にデータを追跡しなくてはならない為、レポートまでに情報収集や加工・分析作業に長い時間を要していました。また、その時間により、レポートと現場の最新情報との間で差異が発生することもありました。
TcRAはこれまでの情報収集に費やした全てのコスト(収集、加工、分析)を削減するだけでなく、誰もが素早くわかりやすいレポートとして提供を可能にします。更にActive Workspace上で実行可能なので、時間・場所・デバイスを選ばずビジネスの意思決定を支援します。
TcRAは既存のTeamcenterに以下の3要素(Application、Database、Option License)を追加することで使用可能となります。
またActive Workspaceを使用するため、システム構成には4-Tier環境が必要となります。
Teamcenterライセンス(authorやconsumer)とは別に、オプションライセンスが必要になります。
TcRAは、Teamcenterの全ての情報を収集・分析し、最適化された情報を提供する、Teamcenter専用のツールです。蓄積した情報を誰もが有効に活用する事は、開発における無駄な作業やミスを削減し、開発の効率向上に寄与します。また、プロジェクトを推進するうえでも、常にスケジュールや、タスクの詳細を掌握できるので計画の安定性だけでなくリスク防止にも大きな効果を発揮するでしょう。
このようにTcRAは、製品のライフサイクル全体に関わるTeamcenterの情報を『見える化』して、皆様のより良いモノづくりに寄与する「情報資産」を提供いたします。
ご興味、ご不明な点などございましたら弊社までお問い合わせください。
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