歯科用CAD/CAMシステムは、歯科医療で利用する「歯科補綴物」の設計・製作を支援するシステムです。
10月14日から、新たに「部分入れ歯」の設計・製作を支援するCAD/CAM製品を販売開始しました。これまでCAD/CAM活用が難しかった「部分入れ歯」、そのフレーム構造の「計測」「デザイン」「加工」を実現します。
CADシステムには、ドイツ exocad社の「部分入れ歯」用となる、パーシャルCADを日本人向けに翻訳して採用しました。パーシャルCAD は、パーシャルデンチャーのフレーム設計に不可欠な技工士のノウハウを再現できる高い自由度をもっています。加えて 面倒なアンダーカット除去などは自動化されているため、高い生産性を実現します。
計測システムには販売中の DORA Plus を適応させました。フレーム設計を分かりやすくする「鉛筆線」読取り機能を新たに追加しました。
加工システムは販売中の WAXY Plus を適応し「ロストワックス鋳造用ワックスモデル」の加工に対応しました。加工による形状再現は、精度がよくピッタリと適合します。加えて3Dプリンタの出力にみられるような製造後の変形がなく、安定した形状を保ちます。切削およびロストワックス鋳造に優れる、推奨ワックスの「WAXY DISK プレシャス」には、デンチャー機能の販売に合わせて28mmの厚いディスクを追加しました。
これら「パーシャルデンチャーCAD/CAM」新製品は、「部分入れ歯」製作の面倒な工程を簡素化して、生産性を高めることが可能になります。
exocad を新バージョン V2.3 にバージョンアップしました。
本バージョンから、「部分入れ歯」のフレーム設計用CAD、パーシャルCADが利用可能になります。パーシャルCADは独自に日本語化しており、簡単に使用できます。従来からのデンタルCADへのオプション追加の他に、パーシャルCADのみの販売もご用意しました。
クラウンブリッジ機能では、当社製品に合わせた材料構成「WAXY/HANA」を追加しました。当社加工機に合わせた初期値に設定しています。その他、クラウンの解剖学的変形の範囲指定を改善、任意成型メニューの整理や、色塗り変形の改善、咬合器軌跡の全表示といった、細かな使い勝手の改善が実施されています。
加工機WAXYおよびWAXY PlusがV3.2 にバージョンアップしました。
本バージョンから「パーシャルデンチャーCAM」の利用が可能になります。
(注:「パーシャルデンチャーCAM」は別途ライセンスが必要です)
クラウン、ブリッジ機能には、ワックスおよびハイブリッドレジンの加工に「ファインモード」を追加しました。「ファインモード」は、加工後の仕上がりを向上させます。加工時間が長くなりますが、次工程を短くできるメリットがあります。夜間に運転して次工程は短縮したい等、柔軟な運用が可能になります。
その他、ワックス材料への拡大率追加、他社exocadからのデータ受取の改善や、新しいハイブリッドレジン材料の追加などを行っています。
DORA/exocad および WAXY をご利用のお客様には、バージョンアップのご案内を発送済みです。ぜひ、ご利用下さい。
PICK UP