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DIPROニュース

2005

9月号

2005.09.10

DIPRO VridgeR V3.4のご紹介

DIPRO VridgeR V3.4のご紹介

DIPRO VridgeRは、超圧縮立体技術と高速高精度な表示技術を搭載したデジタルプロダクションツールです。航空機や自動車などの大規模なデジタルモックアップのレイアウト検討や干渉チェックからイラストによるマニュアル作成まで、3次元データを取り扱う幅広い業務でご利用戴いております。

VridgeRの最新バージョン V3.4の新規オプション機能や改善機能の一部についてご紹介させて戴きます。

  1. 暗号化DVXファイル保存
  2. リンクメカニズム
  3. フライスルー
  4. 板厚ソリッド
  5. 組み付け性検討(*)
  6. 操作性の改善(*)
  7. CAD読み込みI/F機能の改善

*はV3.3より実装

1. 暗号化DVXファイル保存(基本機能改善)

暗号化DVXファイル保存(基本機能改善)

VridgeRをノートパソコンに入れてモバイル使用を行なったり、軽量データとして流通する利用が増えています。データ漏洩対策の強化として、従来の保存機能にパスワードを設定して暗号化できるようにしました。暗号化オーバーヘッドは10%と高性能です。

2. リンクメカニズム(新規オプション機能)

自動車のマルチリンクサスペンションの例

リンクメカニズムは、機構解析を簡易に行なうことができる機能です。ボールジョイントやスライダー等で構成されるリンクモデルを作成して、リンクモデルに部品を対応付けることにより部品の動きを確認することができます。リンクモデルの作成を容易化するために、テンプレートによる設定も用意しました。また、部品が移動した空間をSweptVolumeとして保存して干渉検討も行なえます。

3. フライスルー(新規オプション機能)

自動車の室内に入った表示の例

フライスルーは、視点を移動してデジタルモックアップを色々な視点で表示する機能です。VridgeRの高速描画性能を活かして、大規模なモックアップの内部に入り込んで見映え検討や、プレゼンテーション用の動画の作成等に使用することができます。

4. 板厚ソリッド(既存オプション機能改善)

ドアインナーパネルの板厚ソリッドの例

VridgeRは、高速で頑健な板厚オフセット面を作成する機能を実装していますが、更に、板厚付きのソリッドが作成できるようになりました。干渉検討等にご利用戴けます。

5. 組み付け性検討(新規オプション機能)

エンジン部品の組み付け移動表示の例

組み付け性検討機能は、部品を組み付ける時に部品が移動する経路やタイミング等の組み付け作業を検討する機能です。

部品毎の移動を定義した後に、複数の部品の移動をタイミングチャートで設定することにより、複数の部品が移動する様子を表示して干渉等の確認を行なうことができます。

6. 操作性の改善(既存オプション機能改善)

下記の機能の操作性の改善を行ないました。

軸方向を拘束した穴の位置合わせの例

(1) レイアウト

拘束条件の種類を増やし、拘束条件を保持して連続移動することが可能になりました。

断面作成/クリッピング
断面作成/クリッピング

(2) 断面作成/クリッピング

クリッピング中に断面作成ができるようになり、操作画面表示も刷新しています。

寸法計測
寸法計測

(3) 寸法計測

マウスの位置による自動判定や、作成ボタンを押さない連続寸法作成も可能にし、メニューも直感的で分かり易くしました。

7. CAD読み込みI/F機能の改善

CATIA、UGNX、I-DEAS、Pro/ENGINEER等の主要CADの読み込みオプションにつき、速度、品質、大規模データ対応等の更なる改善を行ないました。

ご紹介したDIPRO VridgeR V3.4は、2005年10月にリリースする予定です。継続してVridgeRの活用範囲を広げる新たなオプション機能の開発も予定しております。今後ともDIPRO VridgeRをご活用戴きますよう、よろしくお願い申し上げます。

(第一開発部 課長SE 本多正人)

※掲載されている車両(または、その一部)の画像は、日産自動車株式会社様のご提供によります。

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