弊社では、かねてよりお客様のグローバル化に対応すべく、海外でのCADシステムの導入サポートなどを行なっていますが、市場ニーズが急速に高まっているアジアに着目して、本年より現地でのビジネス推進を図るために、富士通・富士通アジア(略称:FAPL)と連携し、まずは東南アジア6カ国を対象としたASEAN-PLMセンターを立ち上げました。
ASEAN-PLMセンターは、タイのバンコクにある富士通システムズビジネスタイランド内(略称:FSBT)に拠点を置き、主に現地の日系企業様を対象にNXやTeam Centerを中心としたソリューションを提供します。そのために、弊社からもPLMセンターのコアとなる要員を常駐させ、日本と同様なサービスの提供ができるように取り組みます。特に、日本で構築されたPDMなどの業務システムの現地展開や、現地でのローカライゼーションなどに対応できるように、日本側との密な連携を図っていきます。
日本側でも、日本国内だけでなくグローバルな視点でサポートできるように、グローバル・サポートセンター(GSC)を設置しASEAN-PLMセンターの後方支援を行なっていく予定です。
活動目的 | ASEANにおけるグルーバル拠点として、サービス提供の核とする。 |
特徴 | 日本と同等のサービスが提供できることをめざす。 ASEANでのTeam Centerのサービス・サポートを中心に展開する。 |
拠点 | タイ(バンコク)、ベトナム(ハノイ)※準備中 |
同時に弊社では、タイ・ベトナム・中国などアジア各国の要員の日本への受入れも積極的進めており、これら地域でのサービス強化の基盤つくりに努めています。
なお中国・インド地域につきましても、市場動向などを、見極めながら現地でのサービス・サポートの拡充を図るべく検討してまいります。
去る、2月9日(金)にタイ・バンコクにおいて「富士通ソリューションセミナー~自動車産業を中心に」を開催いたしました。自動車サプライヤーを中心とした日系企業様から多くのお客様に、ご参加いただきました。セミナー概要は次の通りです。
基調講演として「自動車産業の世界戦略~デジタルイノベーションとアジアへの期待~」と題して、弊社社長 間瀬 俊明が講演いたしました。
(講演概要)
現在、全世界の自動車生産台数の1/3は日本の製品であり、アジアにおける日本企業の生産台数は、ここ5年間で2倍以上も増加している。ASEANを中心としたアジア地域での自動車の需要拡大のスピードは、かつての日本の高度成長期以上である。自動車産業はグローバル化しており、これからはASEANでも開発が日本と同期して行なわれることになる。開発が同期化すれば、システムも同じになる必要がある。日本では、開発から生産にいたるビジネスプロセスの期間短縮・試作車台数の大幅削減・設計変更の減少と初期品質の向上のために、3次元CAD活用などによるデジタル化が強力に進められている。今後は、アジア地域においても日本の開発部門と連動したIT化の推進やIT活用の高度化が期待されるであろう。
第二部のソリューション紹介では、自動車サプライヤー様向けの生産管理ソリューションのPRONESについて話をし、「自動車開発におけるPLMソリューション」について説明させていただきました。また、ASEAN-PLMセンターのねらいや位置付けなどを紹介するとともに、自動車業界向けのCAD/CAM/CAE/PDMなど中核となるPLMソリューションと日本でのサポート事例を説明しました。
講演会場前にて展示・デモンストレーションも行い足を止めて興味深くご覧いただきました。
その後の懇親会も和やかな雰囲気の中で行なわれ、お客様間で活発なに意見交換や交流が見られました。また、このセミナーの様子は、タイの日本人向け情報誌である「WISE 2月21日発刊号」にも、取上げられ、掲載されました。
(名古屋事業所長 川見 昭)
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