1月23日(水)に「新春デジタルプロセスセミナー in Nagoya」を名古屋駅前のミッドランドスクエアにて開催いたしました。名古屋での開催は今回で6回目を迎えましたが、今回も多くのお客様にご参加をいただき、大変活気のあるセミナーとなりました。ご多忙の中ご来場いただきました皆様方に厚くお礼申し上げます。
今回は、「製造業が生き残る選択肢 ~ものづくりで世界と戦う~」をテーマとして、グローバルにご活躍されているお客様に“ものづくり”とITの活用の先進的な取組み事例のご紹介をしていただきました。また、基調講演は経済ジャーナリストとして、著名な財部 誠一 様より講演をしていただきました。
基調講演には、金融、経済誌に多く寄稿し、気鋭のジャーナリストとしてご活躍中の財部 誠一 様に「ITがビジネスモデルを変える」と題してご講演をいただきました。ビジネスモデルの変化と日本の景気回復の関係について、ご自身の取材活動を通じて得た情報をもとにこれからの世界・日本経済の先行きをお話いただきました。
お客様事例紹介では、自動車・金型設計・航空機の3業界のお客様から貴重な話をしていただきました。
最初に、アスモ株式会社の佐々田 聖 様から「アスモのモータづくりを支える設備分野の3次元化取組み」についてご講演をいただきました。設備設計製作における3次元CADとしてICAD/SXを取り入れた経緯や、データ管理方法とデータ管理による作業効率化について、グラフなどを使って分かり安くご説明をいただきました。工夫をこらしたデータ管理が作業効率や作業精度を向上させるポイントであるということがよく分かりました。また、3次元モデル活用範囲の拡大など、今後の展開についても話をしていただきました。
次にナイテック・モールドエンジニアリング株式会社の杉原 淳 様より、「世界に向けた3次元品質管理」と題して、海外に対応した3次元品質管理の導入の話をしていただきました。また計測ツールとして、弊社の「XYθ3次元計測装置」とSiemens製のImagewareを使った事例を映像と交えながらご紹介をいただきました。「検査ツールが単なるデータの検証だけでなく、特に海外とのコミュニケーションツールとして役立っている」ということが、大変印象に残りました。
三菱重工業株式会社 名古屋誘導推進システム製作所の島内 克幸 様からは、「航空機用エンジン設計におけるPDM適用の取組み」と題して、ご講演をいただきました。2000年前半から現在までの3次元CAD使用環境の変遷やTeamcenter Engineeringを採用された経緯を、航空機業界の事業現状とあわせてご説明をいただき、大変興味深い内容でした。
また、設計担当の廣田雅様より、Teamcenter Engineeringを使った形態管理やその導入成果、そして3次元データの活用に向けた今後の展開について話をしていただきました。
ご講演の皆様より大変興味深い、先進的な取組み事例のご紹介をいただき、会場の参加者の高い関心を集めました。
講演会場の会議室にて、ソリューションの展示やデモンストレーションを行いました。
をはじめとしたDIPROオリジナル製品やシーメンス製品を多数のお客様にご覧いただき、多くの質問もいただきました。
本セミナーにご出席いただきました方へアンケートを実施させていただきました。おかげさまで前回同様に、よい評価をいただいたものが多数ありました。
以下に紹介させていただきます。
「金型支援について聞きたい」
「今後の業務につながるようなセミナーを継続して実施してほしい」
「設計の3次元化の効果についての事例が聞きたい」
「確かにITにはビジネスモデルを変える力がある、そのような事例を取り上げてほしい」
「欧米自動車メーカでのCAD/CAE活用事例が聞きたい」
「設計者のCAE活用事例、教育方法について取り上げてほしい」
「10年後のDEはどんな姿になっているのだろう?」
など貴重なご意見をいただきました。
多数の方にご参加いただきご好評のうちにセミナーを実地できたことは、ひとえにご講演をいただきました講師の方々のご協力と、お忙しい中ご参加いただきました多くの皆様のおかげと関係者一同、心より感謝し厚くお礼申し上げます。
(名古屋事業所 所長 川見 昭)
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