先月NXの最新バージョン、NX 8をリリースいたしました。本号では、より強化されたNXのCAD機能を活用した3Dモデリングのご支援についてご紹介いたします。
お客様におかれましては、NXを導入したものの、
など、NXでモデリングする際に困っていることはありませんでしょうか?
NXはフルレンジCADとして、初心者からベテランまで、多種多様なモデリングのニーズに応えることでのできる優れたシステムですが、効率的かつ短期間で使いこなしていくことは必ずしも容易ではありません。
(* NSTK・・・Nissan Supplier Tool Kit)
上記のようなお悩みをお持ちのお客様に対し、部品、業務プロセスに合わせた、最適モデリングプロセスをご提供することにより、生産性向上の早期実現をご支援いたします。
直接お客様にインタビューさせていただくことにより、お客様のお困りごとや活用に向けてのご要望を具体的に把握し、それぞれの要件を明確にしていきます。
明確になった要件に対して、モデリングの精度、履歴変更の容易性、操作の手数などを総合的に判断して、最も効率的かつ短期間でモデリングできる方法をご提案いたします。また、実際のサンプルを元にモデリングを行い、その手順をモデリング基準書としてまとめます。そのモデリング基準書に基づき操作者への説明会や教育を開催し、お客様でのNXモデリングスキル向上をより確かなものにします。
さらに、モデリング基準書に基づいた業務を、国内外の事業所に適用することにより、幅広く生産性を向上することができます。
具体的なご支援の方法を以下にご紹介いたします。
①インタビュー
お客様先に訪問させていただき、できるだけ直近の実業務を題材に、設計の基準や業務の流れについてインダビューをさせていただきます。その際、守秘に関する機密保持の契約または、弊社より念書を提出させていただきます。
②サンプルモデル作成
インタビューで明らかになったお困りごとや要件を整理し、優先順位付けや矛盾点がないかなどの確認を行います。次にお客様の設計基準に合わせて作業できるようなモデリング手順を考慮してサンプルモデルを構築します。作成したサンプルモデルをレビューいただき、問題点改善に繋がっているか、要望が織り込まれているか、何よりお客様自身が使いこなしていけそうかをご判断いただきます。
③ベストモデリング基準書作成
サンプルモデルを基に詳細なモデリング手順を基準書として作成していきます。基準書には、新規作成時のモデリング基準(アセンブリ構成やモデリング手順)、注意/禁止事項、コマンド、WAVEジオメトリリンカーの使用方法、追従性、表示スピード、データの検証方法などを記載していきます。さらに、従来統一したモデリング基準がなく、個人ごとに任されていたモデリング手法も、基準書作成に合わせて新たに制定することをお奨めします。新規に制定した内容についても基準書内に記載し、今後の基準書として活用していくことができます。また、設計基準を組み込こんだモデリング教材としても活用いただけるように作成していきます。
④レビュー/フィードバック
モデルや基準書についてレビューの場を設定させていただき、お客様からのフィードバックなどを盛り込みます。実際のご担当者にでき上がったモデルを操作していただき、基準書の詳細やノウハウをお伝えする説明会を実施いたします。(弊社のNX教育環境で実施することも可能です)
上記プロセスに従い作成するモデリング基準書には、履歴構築の方法やコマンドなどの詳細な解説が盛り込まれます。これにより、NXの機能を活かした効率の良い作成方法を確立し、均一な品質を確保しながら、どの拠点でもモデルの作成や修正をすることが可能になります。
弊社は、お客様独自のルールを織り込み、マニュアルの体系を作成いたします。
今までご紹介してきた、本ベストモデリングサービスを実際に適用され大きな効果を上げられたお客様の事例をご紹介します。
このように、多くのお客様から業務向上効果のお声をいただいております。
従来のNXやI-deas あるいはCATIA、Pro/Eで築かれた豊富なモデリングノウハウ資産の活用、あるいは新規でのNXの最適なモデリングをお探しのお客様に、弊社のNX機能を熟知したエキスパートが最適なモデリング手順や基準の作成をご支援し、NXを最大限活用していただくことにより、経営の効率化も図れます。
今回ご紹介いたしました事例の他にもNXのモデリング機能を使いこなしたテンプレート作成や部品モデリング、図面作成まで幅広いCAD業務の支援実績がございます。より詳細またはご不明点などございましたら弊社までお気軽にお問い合わせください。
(デジタルコンテンツサービス部 次長SE 磯部)
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