DIPRO VridgeR(以下VridgeR)は、革新的な3D表現の実現により、大規模DMU(デジタルモックアップ)ツールとして、多種多様な業界のお客様に先進的な業務スタイルをご提供し続けてまいりました。また、2013年に発表いたしましたコンセプト「データ衝ビューワ」では、3D図面からものづくり情報を読み解き、可視化することで3Dデータの活用を支援してまいりました。
この度、新バージョンV4.2を2015年3月にご提供させていただくにあたり、新機能の概要と特長をご紹介いたします。
デジタル検討/検証業務では膨大な干渉/クリアランスチェック結果の中から、いかに早く判断が必要な結果のみを抽出できるかが、検討の期間短縮と品質向上のカギになります。
V4.2では、検証業務をより短期間で行えるように機能強化を図りました。
多数の干渉/クリアランスチェック結果から判断が必要な結果を見つけ出すために、VridgeRには、干渉/接触/クリアランスの有無(ステータス)、判断内容(確認状況)で表示を絞り込む、フィルタリング機能があります。今回、この結果のフィルタリング機能で指定部品毎や指定クリアランス値未満の結果のみを表示できるようになりました。これにより、例えば隙間が十分確保できていない個所のクリアランス結果のみを表示できるようになります。
干渉/クリアランス結果一覧にお客様が指定した部品属性が表示できるようになりました。品番や材質等の情報を照らし合わせながら、結果の判断が行えます。
干渉/クリアランスチェック結果を確認するオペレーションのクリック回数が約半分となり、デザインレビュー時の操作負担を軽減します。これにより、多数の干渉/クリアランスチェックの結果を効率的に確認できるようになります。
VridgeRが出力するパブリッシュファイルは、3Dデータと表示プログラムが一体となったファイルですので、3Dデータの閲覧環境が整っていない場面でも3Dデータを参照していただけます。
この度、V4.2では、パブリッシュファイルで新たにCAD構成ツリー/部品構成、属性情報とグリッド線表示がご利用いただけるようになりました。これにより、パブリッシュファイルが3D図面となり、2D図面が不要となりますので社内外へのデータ配信期間の短縮を実現します。
製品の構成や要素を確認できるようになりました。また、部品のプロパティから部番や品番などの属性情報を確認できるようになりました。
設定した間隔のグリッド線がパブリッシュファイル内でも表示されます。3Dから三面図を作成した後に、グリッド線を表示することで、絶対座標での形状の位置関係を確認していただけます。
ポリゴンのJTデータでエッジが表示できるようになりました。これにより、エッジ部分の選択や半径等の計測が容易になりました。また、エッジが表示されることで詳細な形状のラインをイラスト用画像としてご利用いただけます。
材質などの属性を元に形状を色別に表示できるようになりました。特定の属性値を持つ部品を簡単に識別できるので、3D上で材質確認や購入部品毎の仕分等が簡単に行えます。
以下のCADバージョンに対応しました。お取引先様から配信される最新のCADバージョンをVridgeRが読込めるようになります。
今回ご紹介した機能の他にも操作レベルで約10項目の機能をお客様のご要望をもとに強化いたしました。新機能の詳細やご不明な点がございましたら弊社までお問い合わせください。
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