去る2月25日(木)にパレスホテル大宮において「デジタルデータ有効活用事例セミナー」を開催いたしました。昨年4月に大宮オフィスを開所し初めての大宮でのセミナーとなりましたが、定員を上回るお客様にお越しいただき、大変盛況なセミナーとなりました。ご多忙の中、ご来場いただきましたお客様、ご協力いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。
今回は、“デジタルデータの活用”をキーワードに、実際に取り組まれている日野自動車株式会社様、日産自動車株式会社様から事例の講演をいただき、弊社からは“データ衝”に基づいたデジタルデータの活用手法についてご紹介させていただきました。
日野自動車株式会社の宮下様より、Teamcenterを活用したCATIA V5データ管理についてご講演いただきました。トラックはバリエーションが非常に多い上に、グローバルで開発を行っていくことから、CADデータ管理が急務になっています。各社のPDMを検証され、Teamcenterを採用された経緯や、システム導入までの苦労話をしていただきました。導入で得られた効果のお話しや、今後の他システムとの連携など、これから取組むべき方向性についてもお話しいただきました。聴講頂いたお客様からはTeamcenterとCATIA V5の組み合わせでの取り組みの実例が、大変参考になったとの意見を多くいただきました。
弊社第二技術ソリューション部の濱より、3D図面の動向とビューワ活用事例についてご紹介させていただきました。各業界団体は、3Dモデルは定着しているが2D図面との不整合が課題であることを共通課題として挙げています。その課題解決の為に、弊社の持つノウハウと、自社開発ビューワのVridgeRを活用した事例などをお話しさせていただきました。
日産自動車株式会社の嶋村様より、Teamcenter Manufacturingを活用した、生産技術領域のデジタルファクトリ推進についてご講演いただきました。現在、グローバル生産が活発で、工場のリアルタイム・シームレスな情報共有、デジタル検証が必要となってきています。PDMや部品表との連携やバーチャルでのロボット検証などの事例をお話しいただきました。日産自動車様は以前から積極的にデジタル化を推進されており、バーチャルと現物の合わせ込みについて質問が出るなど、多くの関心が寄せられました。
弊社第一技術ソリューション部の河野より、グローバルにおける部品表情報管理の考え方についてご紹介いたしました。昨今、部品表の再構築やグローバル化対応のご相談を多くいただいております。そこで、業界の動向やシステム構成例、導入の際に業務プロセスの整理や課題抽出が重要であることをお話しさせていただきました。
セミナー終了後、ご講演いただいた日野自動車様、日産自動車様のみならず、ご来場いただきましたお客様も交えて名刺交換されるなど、活発な情報交換の場となりました。皆様からご記入いただいたアンケートでは、お客様の具体的な取組みや効果を交えた事例講演の内容のみならず、弊社大宮オフィスで企画、開催しましたことについて、大変ご好評いただきましたので、これからもこのようなセミナーを開催させていただく所存です。今後とも弊社をお引き立ていただきますようお願い申し上げます。
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