MENU

DIPROニュース

2022

5月号

2022.05.10

NX2007シリーズリリースのご紹介

NXは半年毎のリリースプロセスで数多くの新機能や改善機能を提供しています。

本号では、最新のNX2007シリーズのトピックスとして、NX操作フローの理解を深める「NX学習・検索機能の強化」、3次元注記情報のユーザビリティに貢献する「PMI情報の管理ナビゲータ」、操作性の向上を図る「AIを用いた機能強化」の3点についてご紹介いたします。

NX学習・検索機能の強化

最初にご紹介するのは、NXの最新機能や代表的な操作方法、設計フローを動画で学習できるディスカバリーセンター機能です。目的に応じたコマンド操作の流れをオンライン埋め込み動画で自己学習することができ、NXを利用される初期の段階での理解度向上をサポートします。前バージョンのNX1980シリーズでも利用可能でしたが、NX2007シリーズでは埋め込み動画コマンド数が約200点と拡大しました。基本機能の大部分がカバーされており、より多くのお客様にご利用いただけるようになりました。

2点目は検索の機能強化です。従来はコマンドファインダと呼ばれ、キーワード検索を行ってコマンドへアクセスするためのコマンドパス検索機能でした。NX2007シリーズでは、コマンドパスに加えて、検索キーワードに関連するコマンドの検出やカスタマデフォルトと呼ばれる動作設定の変更箇所へのアクセスパスが検索対象に含まれています。NXのバージョンアップによりユーザインターフェースの変更や機能追加があり、バージョンアップ前のコマンドレイアウトやオプション設定状態からの変更に戸惑われることがございました。検索機能の強化により、希望するコマンドへのアクセスが容易になることに加え、これまで利用していなかったコマンドや設定箇所の理解に繋げることが出来ます。

PMI情報の管理ナビゲータ

3D設計情報活用のために、3DCAD上に注記情報(PMI)を定義して活用するMBD(Model Based Definition、モデルベース定義)の取り組みが進んできています。

NXではPMIの作成自動化や業界および企業の標準に準拠しているかチェックする機能製品がリリースされてきましたが、PMI情報の管理や通知確認までのステップに課題がありました。

NX2007シリーズではMBDナビゲータというPMI関連情報を包括的に表示するユーザインターフェースが強化されました。MBDナビゲータではPMIオブジェクト、PMIを含むモデルビューなどが表示され、さらにPMIの最新状態が視覚的に表示されるため、アセンブリ内に含まれるPMI状態を効率的に確認出来ます。

AIを用いた機能強化

最後に本シリーズで機能強化された、AIを用いた形状認識機能により設計者の作業を効率化する機能を紹介します。

2021年4月にリリースしたNX1953シリーズにおいて「類似コンポーネントの非表示および表示」機能が追加され、選択部品の類似部品をAIが自動認識して一括で表示および非表示の切換えが可能になりました。NX2007シリーズでは、表示および非表示の操作以外に類似部品を選択する処理も行えるため、レイヤの切り替えや参照セットの置換など、アセンブリ操作の幅が広がっています。そのため、部品点数が多い大規模アセンブリに対する煩雑な選択操作を回避することで、直感的で効率的な作業が実現できます。

類似性の高いと判断された順にリストされたコンポーネント 最初に選択したコンポーネント 類似形状として判断され選択されたコンポーネント 類似形状として判断され選択されたコンポーネント

今回ご紹介したNX2007シリーズは4月末より出荷開始しています。詳細な製品の最新情報やよくあるお問い合わせ(FAQ)を弊社サポートWEBページにて随時ご案内していますので、是非ご参照ください。ご不明点などがございましたら、弊社までお問い合わせください。

サポートセンターWEBはこちら

NX の詳細はこちら

お問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ
(デジタルイノベーション本部 藤原)

TOP