高精度の非接触計測機を、デジタル マイスタ プロジェクト(2001~2003年度経産省)「次世代高知能型金型加工システムの開発」として金型インライン計測のために2004年3月に開発しました。金型でなくても計測できますが、工作機械のCNC環境で便利に動作します。便利になる機能は、次のとおりです。
物体に縞を投影すると高さによって縞が乱れます。縞の乱れを物体の高さに変換します。これは格子パターン投影法と言われる方法です。CADで使用される曲面表現技術を拡張した「超曲面法」(特許出願中)で、金型工作に要求される絶対精度を実現することが特徴です。
W200mm×L150mm(設計値)を分解能σ=0.02mmで計測できます。
計測機械のサイズは300mm×250mm×200mmです。
計測物体と計測機までの距離は400mmです。
写真の計測機械はハロゲンランプが光源ですが、現在はストロボ光に変更しており室内好環境での計測が可能です。
鋳物素材を実際に工作機械に載せて計測して見ました。計測結果と加工後の金型を比較した例です。削り代モデルを作り、削り代が大きいところのみを前加工することによって、加工時間を5時間51分から1時間39分に短縮できました。
CAM計測技術の融合によって新しい技術展開が期待できます。また、工作機械搭載型だけでなく計測機単体での応用も期待されています。DIPROの新しい挑戦です。
計測結果
削り代指示値8mmに対する偏差[mm]
削り代モデル
(第一開発部 CSE 工学博士 鈴木 建彦)
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