他に類を見ない高性能デジタルプロダクションツールとしてご好評を頂いておりますDIPRO VridgeR に新機能を追加しV3.2としてリリースいたします。ここでは、主な追加機能についてご紹介いたします。
VridgeR V3.2では、以下の機能の追加・改善を行っております。
既にCATIA、I-deas入力の機能をご提供させて戴いております。これに加え新たにPro/E、UG、SolidWorks入力機能をご用意いたしました。今回追加したCAD入力機能では、形状、アセンブリ構造を読み込むことが可能です。
CADではデータサイズの問題で同時に読み込み・検討することが出来ない複数の領域に跨る配管経路でも、高いデータ圧縮性能をもつVridgeRであれば必要な周辺部品を同時に読み込み、一つの配管として経路の定義・検討(干渉チェック)を行うことが可能となります。CADでは難しい作業を支援する新機能として配管検討機能をご提供させて戴きます。
経路定義機能では、周辺の部品をクリッピングし、部品と部品との隙間を確認しながら経路を決めていくことができます。定義した経路を変更することも可能です。管定義では、定義した経路をもとに管を定義します。管の内径、外径を定義することができます。また、始終点で径が異なる管も定義できます。
さらに、管定義後に経路の編集をすることが可能です。経路を編集することで管が再配置されますので、いちいち管を再作成する必要はありません。配管検討機能で定義した管と周辺部品との干渉チェックを行うことができます。干渉結果をもとに経路の移動や曲げRの変更を行うこともできます。定義した管の中心線データをCADへ反映するために、中心線のデータをIGESファイルとして出力することが可能です。
設計支援機能として、部品を金型から抜く際の抜き勾配を確認する機能をご用意いたしました。部品上の面が金型の抜き方向に対して、指定した角度以上の角度を持つかどうかを視覚的に捉えることができます。
抜き方向指示の際には、抜き方向を視覚的に表示し方向を指定することが可能です。指定部品の面の抜き勾配角度を指定することが可能です。抜き勾配の境界線を高い精度で計算し結果を視覚的(色を区別)に表示します。(リバース部分も異なる色で表示します)
ピック操作をより容易に、分かり易くするための改善を行いました。この改善では、ピックフィルターという概念によりピックしたい要素を確実にピックすることを可能にします。
ピックフィルターでは、ピック対象要素種類をきめ細かく設定することができます。ピック対象要素種類を設定すると、プリセレクトハイライトを含め、指定した種類の要素のみがピック対象となり、目的の要素を確実にピックすることが可能になります。
ここでご紹介したDIPRO VridgeR V3.2は、11月に発送いたします。また、今後VridgeRの活用範囲を広げる新たな機能の開発も予定しております。保守サービスも合わせてお客様によりお役に立てるよう努力して参りますので、今後ともDIPRO VridgeRをご活用戴きますよう、宜しくお願い申し上げます。
(第一開発部 課長SE 荒井宏之)
※掲載されている車両(または、その一部)の画像は、日産自動車株式会社様のご提供によります。
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