設計・製造・販売情報が集約されるサービス資料作成業務の期間短縮・工数削減は、課題が多く存在します。納期達成のため、作業を早期に着手すれば上流工程の変更に追従せねばならず、上流工程の確定を待っていれば納期達成が厳しくなります。
今回は、株式会社広芸インテック様(以下広芸インテック様)のサービス資料作成業務におけるVridgeRの活用事例をご紹介します。
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本社 |
東京都大田区蒲田 |
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会社設立 |
1970年4月 |
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代表者 |
取締役社長 有泉 直樹 |
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資本金 |
9,500万円 |
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事業内容 |
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株式会社広芸インテックHP |
本社
製品
製品
広芸インテック様は、テクニカルイラスト作成業務において、実物取材や写真のトレースが主流であった時代に、いち早く3Dを活用したイラスト作成を実現されていました。当時は海外製の3Dビューワを使用していましたが、ソフトメーカより突然のメンテナンス終了が通知され、代わりとなるビューワ選定が急務となっていました。
トラック車輌一台分という大量の3Dデータを扱うイラスト作成業務において、広芸インテック様が重要視されたのは、大量のデータを高速に表示できる3Dビューワでした。VridgeRは、特許DVX技術により、CADの1/10にファイルを圧縮できるほか、他社製品と比べ圧倒的に少ないメモリ量で3Dを扱えることが導入の決め手になりました。また、CADの変換品質・アフターサポートも重要な選定のファクターとなっており、面抜けなど業務に支障がない高品質なデータ変換ができるか、また、不具合があった場合にすぐにソフトウェアを修正・提供できるかを重視されていました。他社ビューワでも必要なCADコンバータはありましたが、VridgeRは、コンバータからアプリケーションまですべてを国内で自社開発しているため、アフターサポートの面でも安心なことが導入の決め手になりました。さらに、セキュアな運用ができることが必要でした。販売前の車両データという秘匿性の高いデータを扱う必要がある業務で、VridgeRは広芸インテック様専用のファイル暗号化を行うことができ、万が一データが流出することがあっても、広芸インテック様専用VridgeR以外はデータを閲覧できないというVridgeRの仕組みが存在したことも導入の決め手になりました。
先進的に3Dを活用されている広芸インテック様においても、3Dデータからサービス資料作成を行うまでにはいくつかの課題がありました。1つ目は、取引先から受領したCADデータの変換作業が手作業であり、変換の専任者が必要であったこと。2つ目は、提供された3Dデータをサービス資料に適用するかを判断するために、各担当者が図面・仕様書などの情報を元にデータの検索/整理作業を行っており、その作業の工数、品質にばらつきがあったこと。最後に、日々変化する最新の設計データをタイムリーに作業者へ提供することでした。
上記課題に対してまず広芸インテック様が取組まれたのは、各担当者に対して常に整理された最新のデータを提供するシステムの構築でした。システムの構築には、一から手組でシステム構築する方法や複数のデータ管理パッケージソフトを検討されましたが、最終的には、富士通ソリューションの一つである「PLEMIA M3」を採用されました。PLEMIA採用の理由は、
があげられます。
システムの概要は、取引先から受領したBOMデータと3Dデータの2つのデータを半自動で紐付け、PLEMIA内で統合的に管理し、各担当には最新の必要なデータが公開される仕組みとなっています。
今回のシステム構築により、今まで専任者が行っていた変換作業・データチェック作業がなくなり、4日必要だったデータ配布のリードタイムが、翌日の朝には担当者の手元に届くほど短縮されました。また、BOM情報を3Dの検索キーワードにできることや指定部品の近くにある周辺部品を検索可能にすることで、必要データを収集する時間と手間が大幅に改善されました。
広芸インテック様では、サービス業界の効率化・品質向上に向け、3Dを活用したより効率的なテクニカルイラストの製作や、テクニカルイラストの形にこだわらず3Dを活用した新コンテンツをご提案し続けていらっしゃいます。そのテーマは、グローバル展開、トレーニング、翻訳などの観点で、コンテンツとしては、動画・バーチャルリアリティーの活用などに取り組まれています。
弊社は今後も、富士通・DIPROのソリューションでサービス作成業務のパイオニアである広芸インテック様の活動を支援していきたいと考えております。
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