COLMINA 設計製造支援 iCAD SX(以下iCAD SX)の最新バージョンV8は、2020年11月16日のプレスリリース後、2021年1月より出荷を開始いたしました。
iCAD SX V8では、「設計から製造・保守サービスまで1つのデータでつながる」をコンセプトに掲げて開発しました。機械や電気・制御設計者が設計検討や検証の過程で決めている様々な情報を構想検討から3次元データに蓄積することができます。また、蓄積されたデータは設計だけでなく、製造や保守サービスまで活用できるようになります。これにより、ものづくりを3次元で完結できる業務を実現します。
メモリアクセスの処理を改善することで、超大規模データの処理速度を向上させ、3次元上で扱える部品数を従来比3倍にまで拡張させました。従来データが重く、扱うのが困難であった大規模な半導体製造装置、設備ライン、工場全体で3次元アセンブリ設計を行っても、データ容量の大きさやレスポンスの衰えを気にすることなく軽快に扱えます。
メモ書きや設計者の記憶に留めていた設計初期の動作情報をCADデータへ直接入力・活用できるようになりました。機械設計者は構想検討からモデルの移動量や動きの順序、タイミングなどを入力し、周辺部品との取り合いを見ながら動作設計を行えます。電気・制御設計者は3次元モデルやタイムチャートから動作情報を確認できるため、設計者間の意思疎通を図れます。また、制御デバックではそのまま3次元データを活用できるため、実機レスデバッグをすぐに行えます。製造・保守サービスでは、3次元の装置モデルを活用した実機トラブル発生時の不具合原因の特定が短期間で行えます。
設計の早い段階から確定する加工条件や組立指示などの製造情報を、決めたタイミングで蓄積し活用できる機能を追加しました。これにより、3次元装置モデルから部品間の表面粗さやはめ合い公差の整合性を確認する3D検図が可能となります。加工情報は2D指示図へ出力することも可能です。製造や保守サービスでは、組立支援ツールの活用により事前に組立や消耗部品の交換手順を3次元データで検討できるため、現場で試行錯誤する時間を削減しリードタイムの短縮が図れます。海外工場で機械の組立を行う場合は、3次元データの組立手順を確認しながら作業が行えるため、日本の技術者は海外へ渡航することなくリモートで作業指示を行えます。
実機デモンストレーションを交えたご紹介や導入検討のご支援など、対面による面会だけでなくWeb会議にて対応させていただくことも可能です。是非とも、お気軽にお問合せください。
iCADポータルサイトにて、その他の主要機能を動画で公開中。
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