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DIPROニュース

2026

9月号

2026.09.07NEW

ViDiceから始める、設計情報のデジタルスレッド化
~ 3Dデータをより身近に、部門横断のDXを手軽に加速 ~

2026年7月に東京ビッグサイトで開催された「ものづくりワールド」に出展し、講演では「デジタルスレッド」をテーマにご紹介しました。

近年、製造業では設計・生産技術・製造・品質保証など、部門をまたいだ情報活用の重要性が高まっています。しかし、情報が各部門に分散し、十分に活用できていない企業も少なくありません。こうした課題の解決策として注目されているのが「デジタルスレッド」です。

「デジタルスレッド」と聞くと、大規模なPLMシステムの導入を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、デジタルスレッドへの第一歩は必ずしもPLM導入ではありません。本稿では、iCAD SXユーザ向け(正式名称:COLMINA 設計支援 iCAD SX(以下、iCAD SX))の全社3D活用プラットフォーム「ViDice(ヴィダイス)」を例に、設計データを起点に情報をつなげ、デジタルスレッドへの第一歩を踏み出すアプローチを紹介します。

DXが進む現場で見えてきた、設計情報の分断課題

情報と判断がつながらないことで手戻りが発生

DXによる部門ごとの効率化は進んでいますが、実際には、後工程で問題が発見され、設計変更が発生すると、解析・制御・生産準備・製造など、すべての工程でやり直しが発生するケースもあるのではないでしょうか。

その原因はシンプルで、「情報」と「判断」がつながっていないことにあると考えられます。設計・解析・生産準備・製造の各領域は個別に高度化してきましたが、それぞれが別々に情報を管理しているため、後工程では情報の再確認や再入力が必要になります。その結果、設計変更の度に影響調査や修正対応が発生し、「やり直しの連鎖」を招きます。

As-Is 情報の判断がつながらないことで手戻りが発生。設計(製品設計・装置設計)→×→解析→×→制御(制御検証)→×→生産準備(組立手順書・工程レイアウト・物流検討)→×→製造(製造指示・チェックリスト・ERP/MES)[!]情報の再確認・再入力・影響調査が各工程で発生。やり直しの連鎖 設計変更→解析のやり直し→制御検証のやり直し→生産準備のやり直し→製造指示の修正・やり直し→納期遅延・コスト増加
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手戻りの背景にある「情報の分断」

実際の設計現場では、CADデータだけでなく、BOM、CAE解析結果、仕様書、制御プログラムなど、さまざまな情報が存在しています。これらの情報は異なるシステムやファイルで管理されていることが多く、管理部門もそれぞれ異なります。

そのため、関連する情報を横断的に確認するには、複数のシステムやフォルダを参照しなければならず、情報の転記や確認漏れ、最新版の確認作業が発生し、設計変更時の手戻りや、やり直しの要因となっています。

手戻りを減らすカギは、情報の接続と蓄積

デジタルスレッドは、部門をまたぐ情報の道筋

では、この「やり直しの連鎖」をなくすためには、どうすればよいのでしょうか。

重要なのは、各部門に最適なツールを導入することだけではありません。部門ごとに存在する情報を関連付け、必要な情報をすぐに参照できる状態をつくることです。

こうした考え方が「デジタルスレッド」です。

デジタルスレッドとは、設計・解析・生産準備・製造に分散している情報を、製品や部品を軸につなぎ、必要な人が必要なタイミングで活用できる状態を実現するための考え方です。この仕組みがあれば、設計変更が発生した際にも、各工程で必要な情報や判断根拠をたどりやすくなり、変更対応をよりスムーズに進められるようになります。

To-Be 製品・部品を軸に情報を接続・蓄積し、変更対応をスムーズに。設計(製品設計・装置設計)→繋ぐ→解析→繋ぐ→制御(制御検証)→繋ぐ→生産準備(組立手順書・工程レイアウト・物流検討)→繋ぐ→製造(製造指示・チェックリスト・ERP/MES)[!]情報が繋がっていることで、設計変更があっても各工程で必要な情報や判断根拠にたどりつきやすくなる。即時に反映・共有 影響をすぐ確認|必要な情報にすぐ到達|判断根拠にたどりやすい|準備情報をスムーズに更新|指示・記録を性格に反映
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このようなデジタルスレッドを実現する仕組みとしてPLMシステムが挙げられますが、導入して全社で活用できるようになるまでには、期間・費用・検討工数が必要です。そのため、PLMの導入を待つのではなく、すぐに着手できる仕組みを活用し、分散している情報やデータを、設計データを軸に関連付けるところから始めてみてはいかがでしょうか。情報連携の範囲を段階的に広げていくことで、将来的なデジタルスレッドやPLM活用に向けた土台を構築することができます。

✔ デジタルスレッドは、必ずしも全工程を一度につなぐことではありません

✔ まずは設計情報と周辺情報をつなげることが、デジタルスレッド定着の第一歩になります

設計情報と周辺情報をつなぐ仕組み

DB構築なしで始められる、ViDiceの情報連携

前章で述べたように、デジタルスレッドの第一歩として重要なのは、設計情報と周辺情報をつなぎ、必要な人が必要な情報へアクセスできる環境を整えることです。その具体的な手段の一つが、弊社が提供するiCAD SXユーザ向けの全社3D活用プラットフォーム「ViDice」です。

ViDiceは、iCAD SXデータを起点として、図面、部品表(BOM)、製品情報などを関係部門で共有・活用するための仕組みです。CADを保有していない部門でも、iCAD SXデータを起点に必要な情報へアクセスできる環境を構築できます。また、設計情報と仕様書、CAE解析結果、手順書などの関連データをひも付けることで、設計部門だけでなく生産技術・製造・品質保証などの関係部門を含めた情報活用を支援します。

iCAD SX(制御検証)・CAE(強度解析)→3Dデータを起点としたプラットフォーム ViDice→関連情報へすぐアクセス
※実際の画面表示とは一部異なる場合があります。
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実現方法はシンプルです。

ViDiceは、新たなデータベース構築は不要で、既存のiCAD SXデータ管理フォルダをそのまま活用できます。フォルダ管理しているiCAD SXデータのパーツ付加情報や拡張プロパティに、仕様書、CAE結果、制御プログラムなどの関連ファイルのパスを登録しておくだけで、ViDiceがその情報を読み込み、ビューイングデータへ変換します。これによって利用者は部品表や3Dモデルから必要な関連情報へ直接アクセスできるようになります。

設計情報をつなぎ、すぐに活用①iCAD SXでリンク設定(画面や部材情報をもとにリンク設定を行います。)→②ViDice変換(3Dモデル・図面とともに、リンク情報をViDice形式に変換します。)→③クリックして参照(リンクをクリックするだけで、関連ファイルや情報をすぐ参照できます。)
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CADデータ、CAE解析結果、仕様書、手順書などが別々の場所で管理されている場合、担当者は情報を探すだけでも多くの時間を費やしてしまいます。ViDiceはその「情報を探す時間」を削減し、設計変更時の影響確認や情報共有をスムーズにするための仕組みとして活用できます。

大規模なシステム刷新を一度に行うのではなく、まずは設計データを起点に関連情報をつなげ、必要な情報へ素早くアクセスできる環境を整えることが、デジタルスレッド実現への第一歩です。

✔ 設計データを起点に情報連携を始めてみませんか

✔ ViDiceは設計情報と周辺情報をつなぐ仕組みを提供します

ViDiceで必要な情報にすぐたどり着ける状態をつくる

ViDiceでiCAD SXデータを起点として関連データをつないでおくことで、関連情報をすぐに確認できるようになります。その結果、設計変更時の影響確認や情報共有がスムーズになり、変更対応を効率的に進められます。

As-Is CADが孤立しており、関連が見えない CAD→×(解析データ・制御プログラム・仕様書・品質レポート)・必要な情報を探すのに時間がかかる・手戻り・やり直しが発生・変更対応に時間とコストがかかる

To-Be CADを起点に関連情報を紐づけし、必要な情報にたどれる iCAD SX→ViDice(関連情報を紐づけ・一元管理)→(解析データ・制御プログラム・仕様書・品質レポート)・すぐに探せる・手戻り削減・スムーズに共有・効率アップ

※実際の画面表示とは一部異なる場合があります。
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ViDiceで関連データをつなぐことで期待される効果

✔ 設計部門やCADを持たない部門でも、必要な情報を迅速に参照できる

✔ 関連情報の確認作業を効率化できる

✔ 設計変更時の影響確認を行いやすくなる

✔ 関係部門との情報共有を行いやすくなる

まとめ:情報をつなぐことが、デジタルスレッドへの第一歩

デジタルスレッド化において重要なのは、情報を各部門内で閉じて管理することではなく、必要な人が必要な情報へアクセスできる環境を整えることです。

まずは、設計データを起点として必要な関連情報を参照できる状態をつくること、その情報連携の積み重ねが、現場に価値を生み出す最初の一歩になります。設計データ、解析報告書、生産情報、品質レポート、要求仕様書などを製品や部品を軸に関連付けていくことで、個別に管理されていた情報を組織全体で活用できる知見へと変えていくことができます。

DX施策を各部署が単独で進めるのではなく、「つなぐ」「ためる」「使う」という視点で情報を連携することで、手戻りや再入力を削減し、ものづくりの効率化を実現します。

早く手軽にDXを加速!iCADデータを中心にモノづくりプロセスのデジタル化。iCADデータに蓄積された情報と管理フォルダをそのまま活用し、手軽に3Dデータを幅広い業務で使える仕組みを提供します。
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まずは1つのiCAD SXデータ管理フォルダ、1つの後工程ユースケースから始めてみてはいかがでしょうか。ViDiceは、その第一歩を支援するための仕組みです。

このような課題があったら、ご相談ください!

✔ 作成したiCAD SXデータが各部署で共有できていない

✔ 必要なデータや設計情報を探すのに時間がかかる

✔ 情報の確認漏れによる手戻りが発生している

製品デモ(Web・訪問)も実施しておりますので、お気軽に弊社営業担当、または以下お問い合わせ窓口までお問い合わせください。

なお、本製品の導入効果やデモ動画、製品資料は右記の会員制情報サイト「DIPRO Product & Solution Gallery」でご覧いただけます。ぜひご覧ください。

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(第一デジタルイノベーション本部 小山、近藤、杢野)

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