Elysium 3D‐SUITEのご紹介

2025年

11月号

2025.11.05NEW

3次元データを活用した製造プロセスをオールインワンでサポート

2025年10月末にリリースしました「Elysium 3D-SUITE EX11.0」についてご紹介します。

はじめに、エリジオン社はElysium 3DxSUITEの新版 EX11.0のリリースに合わせ、本製品の表記を以下の通り変更します。

現行の表記：Elysium 3DxSUITE
新しい表記：Elysium 3D-SUITE

この変更は、表記と読みを一致させることで、より多くの方に親しみを持って本製品を活用いただきたいとの思いから行うものです。読み方（呼び名）は「エリジオンスリーディースイート」のまま変更はありません。

製品概要

Elysium 3D-SUITEはこれまで定評のある複数のトランスレータ製品を統合することで、高品質な3Dデータ変換・最適化機能を柔軟な組み合わせで使用できるようにした製品です。

ASFALIS、CADdoctor、DirectTranslator、3DEXPERIENCE DirectTranslator、CATIA V5-JT DirectTranslator→統合→Elysium 3D-SUITE

Elysium 3D-SUITE は3Dデータの流通 / 活用のための多彩な機能（変換・検証・修正・比較・簡略化など）を搭載したトータルソリューション製品です。CADデータを独自の中間フォーマットENF（Elysium Neutral File）に変換後、データの最適化、他CADへの変換を行います。
お客様の業務に合わせ、自由に機能を組み合わせてご使用いただけます。

Elysium 3D-SUITEの特徴

3D-SUITEでは、お客様が自社の課題やニーズに合わせて必要な3Dデータ処理機能を自由にピックアップし、独自のソリューションを構築することができます。

3D-SUITEは、製造業における多様な業務プロセスや運用環境に柔軟に対応できる統合プラットフォームとして進化を続け、今後もその高い柔軟性と拡張性を活かして、開発・設計から製造現場に至るまで幅広い領域での3次元データ活用を支援します。

アダプタ（入力・出力）、オプティマイザー（PDQ検証・CAD比較・形状簡略化・リバースエンジニアリング・ポリゴン最適化・レポート作成他）、ユーティリティツール、UI/フロントエンド（デスクトップアプリ・CADプラグイン・WEBシステム他）→モジュール性、カスタマイズ性→拡張性→モバイル性、利便性 — ※クリックすると拡大します

Elysium 3D-SUITE EX11.0 新機能紹介

本号では、最新のElysium 3D-SUITE EX11.0の新機能として、PMI CheckerとTransServerの差分変換、SOLIDWORKS（Standalone）Exporterの3点についてご紹介します。

PMI Checker

寸法や幾何公差などのPMIの整合性を検証する機能が追加されました。

ISO / ASMEの国際標準に沿った検証項目でPMIの整合性を検証できます。

TransServerの差分変換

3D-SUITE TransServerの新機能として差分変換機能が追加され、2回目以降の変換においてAssembly中の変更があったコンポーネントのみを新たに変換することが可能となっています。
これにより全体変換にかかる時間・リソースを節約でき、より効率的な業務を行うことが可能になります。

＜差分変換に対応するCAD＞

CATIA V5
NX
Creo Parametric
SOLIDWORKS

※: 変換前後のCADが上記に含まれていることが差分変換の条件です

SOLIDWORKS（Standalone）Exporter

SOLIDWORKSのライセンスおよび環境なしで、他のCADデータをSOLIDWORKSのデータへ変換することが可能になりました。

Elysium 3D-SUITE EX11.0 サポートCADバージョン一覧

3D-SUITE EX11.0がサポートするCADとそれぞれのバージョンは下表のとおりとなります。

製品		サポートCADバージョン
CATIA V5	Plug-in	R27 – R35(V5-6R2025) SmartLauncher(CAD Plug-in) : R31 – R35
CATIA V5	Standalone	Import : R10-R35(V5-6R2025)	Export : R14, R19, R35
3D EXPERIENCE	Plug-in	R2018x – R2025x SmartLauncher(CAD Plug-in) : R2018x – R2025x
CATIA V4	Standalone	V4.2.1 – V4.2.5
NX	Plug-in	NX1847 Series – NX 2506 Series SmartLauncher(CAD Plug-in) : 2212 Series – 2506 Series Drawing Validator : 1847 Series – 2412 Series
NX	Standalone	UG10 – NX 2412 Series
Creo Parametric	Plug-in	Creo Parametric 4.0 – 12.4 SmartLauncher(CAD Plug-in) : Creo Parametric 8.0 – 12.4 Drawing Validator : Creo Parametric 4.0 – 11.0
Creo Parametric	Standalone	Pro / ENGINEER 2000i – Creo Parametric 11.0
NX-Ideas	Plug-in	6.6 – 6.9
SOLIDWORKS	Plug-in	2018 – 2025 SmartLauncher(CAD Plug-in) : 2021 – 2025 Drawing Validator : 2020 – 2025
SOLIDWORKS	Standalone	2006
Creo Elements / Direct	Plug-in	Creo Elements / Direct 20.0 – 20.8
Autodesk Inventor	Plug-in	2019 – 2026 Drawing Validator : 2020 – 2025
Solid Edge	Plug-in	2020 – 2025
CADmeister	Standalone	V4.0 – 2024
iCAD SX	Standalone	V7L1 – V8L3
Parasolid	Standalone	V7 – V37.0
ACIS	Standalone	R6 – R34
STEP	Standalone	AP203, AP214, AP242(edition1 / edition2 / edition3 / edition4)
JT	Standalone	Import : V6.4 – V10.10	Export : V9.0 – V10.10
QIF	Standalone	2.1, 3.0
3DXML	Standalone	R2010x – R2025x
IGES	Standalone	5.2, 5.3
DWG / DXF	Standalone	–
STEP XML	Standalone	AP242 edition1(IS), AP242 edition1(TC), AP242 edition3, AP242 edition4
PLMXML	Standalone	–
XPDMXML	Standalone	–
3D PDF	Standalone	–
HTML	Standalone	–
Creo View	Standalone	Creo View 1.0 以降
XVL	Standalone	P-XVL(V3), V-XVL(V5, V7, V9), U-XVL(V10, V11)
STL	Standalone	–
OBJ	Standalone	–
VRML	Standalone	1.0, 2.0
Nastran	Standalone	–
Point Cloud	Standalone	–

※: 赤文字は EX11.0 で更新されたサポートCADバージョンです
※: Plug-in変換を使用するには、変換端末で対象CADを使用できる環境が必要です