DIPRO Xphere(ディプロ クロスフィア)
製造業向けVirtual Reality
主な機能
基本機能
部品の移動/干渉・接触判定
- VR空間で部品を掴み移動する事で、部品の取付け/取外しが行えます。任意方向はもちろん軸に沿って物を動かすことも出来るため、例えばユニットを真っ直ぐに引き出すことや床に沿って台車を押すことが出来ます。また複数部品やアセンブリを一つの組付単位として定義することで、まとめて移動することも可能です。
※組付単位の設定は、デスクトップアプリで行います。
- 移動部品と周辺部品との干渉をコントローラの振動により通知します。また、移動部品が干渉するとその場所に部品を停止させることも可能です。
部品取付け/取外し
床に沿った移動
干渉は、コントローラの振動で通知
VR空間内を水平・高さ方向に移動
- VR空間で立ち位置を変更します。広い工場内や大型設備の見たい箇所へ瞬時に移動ができます。高さ方向への移動も可能なため、高所や自身と異なる身長での作業性検討も行えます。
ガイドサークルで指定した位置に移動
指定した数値に従って、身長や足元の高さを調整
空間位置の登録
- 任意の位置を登録することができます。登録された位置は一覧表示され、選択することでその位置へ移動できます。
一覧から選択すると、選択された位置に移動します
立ち位置表示
- VR空間での立ち位置を表示します。足元に立ち位置マークを表示することで、自分の位置が把握できます。
音声付マーク機能
- VR検証中に指摘箇所にマークを付け、VR体験者のコメントを音声で記録できるようになりました。また、マーク画像を使い分け分類することで、指摘事項が把握し易くなります。
- データを受け渡すことで、別の作業者や他部門の関係者も後からVR空間内で指摘事項が確認できます。
組立工順の確認
- 組立工順をXphereに取り込むことで、VR空間で組立工順を確認できます。組立工順と形状が連動、部品組付位置をリアルスケールで確認できます。作業者視点での組立順番の検証が可能となります。

組立工程の一覧表示
寸法・距離計測
- 2点間の距離を計測します。メジャーを用いて計測するように、VR空間上で始点終点を選択します。

2点間距離を計測
ユーザ工具表示
- ユーザがあらかじめ登録した形状を工具として表示します。工具が入るかどうか等の検証が行えます。
- ユーザ工具に手の形状を登録することで、VR空間に手を表示することができます。
手の大きさ・動きを確認しながら手と周辺部品との干渉も検証が行えます。
工具の表示
手の表示
部品の属性表示
- 選択した部品の属性情報を表示します。
- 表示する属性は、インポートしたデータにVPS 、CATIA V5 、JTで予め登録してある属性となります。
- 例えば、部材名、品番や重量などを登録しておけば、VR空間内で部品の重量を確認でき、組付け作業の参考にしていただけます。
デスクトップ画面の共有
- VR空間で、デスクトップ画面を表示し、操作することができます。
- PDFやExcelなどの作業指示書やVPS MFGのアニメーションなどを表示しながら、実機試作前にVR空間で組立手順を確認できます。さらにTeamsなどの画面を表示することで、VRを操作しながら会議に参加することも可能です。

VR操作者が見ているVR空間内の映像
ハンドキャプチャ―
- VR空間内に自身の指の動きを表現し、更に部品を掴む操作ができます。
- スイッチに指が届くか、部品をつまんで入れられるかなど、狭い場所での手の動きや指先での操作感を確認することが可能です。
※ハンドキャプチャ―機能の使用時は、コントローラーを使用した操作はできません。

ハンドキャプチャ―機能で部品を掴んだ様子
点群の取り込み
- スキャナなどで取得した点群データをXphereに取り込むことができます。
- 既存の工場へ新しい設備を設置した際の、周辺設備との位置関係を確認することが可能です。

点群データに3Dモデルを重ねた様子
遠隔地・複数人レビュー
CADデータを作成した時点で、離れた拠点にいる人が1つのVR空間に集まり検証することで、期間短縮・品質の早期作り込み・生産性の向上が見込めます。
空間共有
VR空間に複数の人が集まり議論し合える場所を提供いたします。
- アバター表示で相手の位置や向きを確認可能です。
- 参加者それぞれが自由に指摘箇所を指し示す事が可能です。
- 自分で部品を自由に動かし、周りに見せることが可能です。

空間共有イメージ
DIPRO製品連携
動作連携
弊社製品で設定されるメカや装置、人の動作をVR空間上に再現することで、開発プロセスの初期段階から、メカや装置、人の動きと作業性の検証を同時に実施できます。
また、組立アニメーションをVR空間に再現し、作業者目線で組立手順を確認できます。
VPS IOC連携
- XphereのVR空間に、VPS IOCで設定したメカの動きを反映させます。
VPS IOCで設定したメカ動作
Xphereで、作業者視点からメカ動作を確認
VPS GP4連携
- VPS GP4で作成した工場(製品の組立手順、人の動き)が再現され、作業現場に入り込んで検証が行えます。
VPS GP4で実行される動き(製品手順実行)
Xphereで製品手順実行が再現
VPS MFG連携
- VPS MFGで作成した組立アニメーションをリアルスケールで再現し、作業者目線で組立手順の確認を行えます。
VPS MFGで設定した組立アニメーション
Xphereで、作業者視点から組立手順と方法を確認
- VPS MFGで定義した部品の動き(関節情報)を取り込み、XphereのVR空間で確認できます。
扉の開閉、スライドなどの実物に近い動きをVR空間上で再現、製品組み立ての確認、扉の開閉を加味した作業性の検証にご利用いただけます。
データ連携
VridgeR、VPSをはじめとする弊社製品のデータを直接取り込むことで、形状・構成・属性だけでなく、工程など各ソリューションで検討した結果をVR空間上に再現し、リアルスケールでの検証を可能にします。
今後も弊社製品との連携を追加予定です。
VPS MFGインポート
- VPS MFGデータを取込み、形状、組立順番をXphereのVR空間で確認できます。
iCAD SXインポート
- iCAD SXデータを取込み、形状、色、材質色をXphereのVR空間で確認できます。
DIPRO VridgeR連携
- VridgeRのデータを取込み、形状、組立順番、アニメーションをVR空間で確認できます。
3Dデータのダイレクトインポート
- CADを含む様々な3Dデータをダイレクトに変換し、VR空間に取り込む事ができます。
更に、構成情報・属性など設計意図を取り込むことができるため、様々な検討をタイムリーに行えます。
- iCAD SX、CATIA V5、VPS、VridgeR、SpaceVertex、JT、Parasolid、VRMLインポート機能をご提供しております。
デバイス対応
Meta社製 無線タイプのVRゴーグル
- Meta Quest2、Meta Quest Pro、Meta Quest3をお使いいただけます。
ワイヤレスかつセンサーレスで手軽にVR検証を行うことができます。

Meta Quest3
HTC Corporation社製VIVE(VRキット)
- HTC VIVE Pro/HTC VIVE Pro Eye/HTC VIVE Pro2をお使いいただけます。高解像度ディスプレイで、より現実感のあるVR検証が可能です。

HMD・コントローラ
Valve Corporation社製 VALVE INDEX(VRキット)
- VALVE INDEX VRキット(最大144 FPSのHMD、装着型コントローラ)に対応しました。部品を握る・離すなどの操作をコントローラを持っている感覚なしに行うことができます。
VALVE INDEXコントローラで部品を掴む・離す
HMD・コントローラ
装着イメージ