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Fujitsu デジタル生産準備 VPS

お知らせ

Fujitsu デジタル生産準備 VPS
生産準備業務のDX事例
第42回VPS事例セミナー開催報告

2025.09.05 NEW

DIPROニュース

Fujitsu デジタル生産準備 VPS 生産準備業務のDX事例 第42回VPS事例セミナー

毎回好評をいただいております、生産準備業務のDXお客様事例 第42回VPS事例セミナーを、7月17日(木)に開催いたしました。

オンライン開催で8回目を迎えた本セミナーでは、秋田エプソン株式会社様、株式会社東光高岳様、DMG森精機株式会社様の3社様より、
VPS MFGVPS GP4のほか、VRで製品や生産現場の検証を行うVPS Xphereの事例も含めた内容のご講演をいただき、600名近いお客様が参加くださいました。

事例講演1 秋田エプソン株式会社 様
「VPSファミリー徹底活用! 秋田エプソン式、3Dデータ活用による生産プロセス革新」

秋田エプソン株式会社 様

左:生産技術部 M事業グループ 鈴木 洋一 様
中:PH製造部 稼働推進チーム 小野 康二 様
右:生産技術部 IT企画推進ブロック 石崎 洋 様

秋田エプソン株式会社様では、インクジェットプリンターや時計ムーブメントの製造に加え、医療機器の製造にも展開を進めています。高い生産技術力を背景に、3Dデータを活用したVPSを導入しており、特に医療機器部門では、VPS MFGによる組立アニメーションを活用し、作業者の教育と作業の品質向上を図っています。

また、VPS GP4やVPS Xphereを用いた作業動作および安全性の検証に加え、工場見学のバーチャル化にも取り組んでいます。さらに、VPS IOCによるロボット動作の検証では、ツーリング精度の向上と作業時間の短縮を実現しています。

今後はPLMとの連携を進め、設計・製造・品質に関する情報の一元化とナレッジの活用による全体最適を目指し、VPSの活用範囲をさらに拡大していく予定です。

聴講されたお客様からは「製品のみならず、工場全体でVPS及びXphereを活用して検証項目の範囲を広げる視点はとても良い」、「Virtual安全パトロール、工場見学など、生産以外での活用事例が参考になった」「IOCは時間がかかるイメージでしたが、実機ツーリングでは工数半減とは驚いた」といった感想をいただきました。

事例講演2 株式会社東光高岳 様
「VPS多部門展開と作業指示の品質向上 / 生産準備効率化」

秋田エプソン株式会社 様

左:DX推進カイゼン本部 DX推進部 DX企画グループ 課長 藤堂 剛久 様
中:DX推進カイゼン本部 DX推進部 DX企画グループ 課長 田中 智也 様
右:電力プラント事業本部 第二製造部 断路器製造グループ 中山 信輝 様

株式会社東光高岳様は、大型変圧器、開閉装置、EV車用急速充電器等の送電配電網である電力ネットワークを構成する製品やシステムの製造販売を主な事業としています。

DX推進活動の一環として2019年にVPSを導入し、バリューチェーン全体のデジタル化と後工程で3Dデータを有効活用するしくみ構築を進めてきました。VPSを活用し、設計から製造に至る情報連携の強化、実機で実施しているデザインレビューの一部をバーチャルへ移行、手順書指示情報作成の効率化を図ることで、業務のフロントローディングと生産性向上を目指しています。また、製品ごとの3Dモデルを活用した部門別トレーニングや、技術系新入社員に対する3D CAD教育も推進し、全社的な3D活用基盤の強化を図っています。

今回のご講演では、その中で断路器製造の事例をご説明いただきました。従来の2D図面や写真を中心とした手順書から、3Dアニメーションや3Dモデルのスナップショットを活用した視覚的でわかり易い手順書へ移行し、従来では工場現場作業者が手順書と組図の2帳票を見て作業していたところを、手順書だけで作業ができるようになりました。また、教育時間や手順書作成工数の削減に大きく貢献しました(それぞれ従来の工数より55%・60%削減)。

今後は、VPSを活用した製品取扱説明書の整備や多言語対応資料の作成にも取り組み、より高品質で安全な製品提供と、DXを基盤とした業務改革をさらに推進されるとのことです。

聴講されたお客様からは「作業指導するベテランの工数低減を実現した良い事例だと思いました」「自社でも2Dの組立指示図が多いのでデジタル化の取り組み参考としたい」「VPSデータの多言語化に興味を持った」というお声をいただいております。

事例講演3 DMG森精機株式会社 様
「3Dデータを活用したBOP作成・メンテナンス効率化、およびBOPを活用した生産現場の
DX推進」

秋田エプソン株式会社 様

左:DX推進部 部長 糸山 芳美 様
右:DX推進部 VPSグループ グループ長 有賀 和章 様

DMG森精機株式会社様では、「3Dデータを活用したBOP作成・メンテナンス効率化、およびBOPを活用した生産現場のDX推進」に取り組んでいます。工作機械の複雑な仕様や長い生産リードタイムに対応するため、VPSを活用し、BOPの効率的な作成と更新を実現しています。
特にERP移行を契機として、生産技術部門がM-BOM作成を担う体制へと移行し、VPSとIoTプラットフォーム「TULIP」を連携させることで、作業指示・実績収集・分析を一気通貫で行う仕組みを構築しています。また、工程設計段階での3Dシミュレーションにより、治具準備や作業姿勢の改善、安全性向上など、試作前の課題解決にも成功しています。今後はPLMとの連携を進め、設計・製造・品質に関する情報の一元管理を図り、さらなるDX推進を目指しています。

聴講されたお客様からは「VPSをBOP作成、TULIPと連携させて効果的に活用されており、とても興味深く拝聴した」「弊社でも課題になっているマテハンの事前確認への活用やBOMの設計変更対応への管理方法が参考になった」「工作機械の分野でVPS適用し、バリエーション対応、設変対応、設計から製造へBOMを繋げる運用をされていることが興味深かった」というお声をいただいております。

「TULIP」はDMG森精機様の生産現場のDXを実現する製造現場のためのIoTプラットフォームソリューションです。

TULIPに関する詳細はこちら

最後に

出席者の皆様からはご講演内容に対しチャットや挙手によるたくさんのご質問を頂戴し、また講演者様にもライブで丁寧なご回答をいただき、大変有意義なセミナーとなりました。

お忙しい業務の中、講演の準備を行っていただいた講演者の皆様に改めて御礼を申し上げますと共に、参加いただいたお客様にもお礼を申し上げます。

皆様からいただきましたセミナーへのご意見、ご要望は今後のセミナー企画や情報発信に活かしてまいります。

司会者

スタジオの様子

配信風景

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お問い合わせ先

デジタルプロセス株式会社 VPSインフォメーションセンター 前田、吉田、内藤

E-Mail:plm-vps-info@cs.jp.fujitsu.com

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(VPSビジネス部 吉田達代)

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