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DIPRO Xphere(ディプロ クロスフィア)製造業向けVirtual Reality

お知らせ

VRデザインレビュー強化 Xphere V1.10リリース
~ レビューの効率化と円滑なコミュニケーション ~

2025.12.05 NEW

DIPROニュース

製造業向けハイ・レスポンスVRソフト「Xphere(クロスフィア)」の新バージョン V1.10を、2025年12月にリリースします。

近年、製品設計や生産準備におけるVR検証の活用度が高まってきており、特にデザインレビューや工場レイアウトの検討において、その有用性が認識されています。

私たちDIPROは、ものづくり現場におけるVRレビューを、これまで以上にスムーズかつ効率的に進めるための改善に日々取り組んでいます。Xphereを活用いただくことで、ものづくりに関係する皆様が積極的に議論を重ね、レビューの品質が向上し、更なる手戻り削減に繋がることを目指しています。

今回のXphere新バージョンのコンセプト「VRレビューの効率化と、円滑なコミュニケーション」に基づき、新機能や活用例をご紹介します。

パススルー機能搭載!安全性確保とコミュニケーション向上

新バージョンでは、MetaQuestが搭載するパススルー機能に対応しました。パススルー機能は、VRゴーグルに搭載されたカメラで、装着したまま周囲の現実世界を見ることができます。このため、足元や周りの設備などにぶつからず安全にVR検証を進めることができます。また、一緒にレビューに参加している人の反応や指示をVR検証者が受け取りやすくなり、コミュニケーションの向上が図れます。


設備のスケール感や配置場所の確認


壁と設備の作業スペースを確認

さらに、限定的にはなりますが、設備の配置レイアウト検証にも活用できます。柱、電源などの設置場所の周囲確認、隣接設備との干渉、作業スペースの確保、搬入経路など、設置前のシミュレーションなどもこれまで以上に検討しやすくなります。

VR空間に自由に描き残す!指摘の「見える化」で認識共有

VR空間内に直接フリーラインを描き込むことができます。これにより、レビュー中に気付いたことや指摘事項をメモや図として描き残すなど、言葉では伝えにくいニュアンスを可視化でき、認識のズレを防ぎます。

例えば、追加で必要な設備を描き、位置やサイズ感を表したり、配線のおおよその経路や結束の位置などを描き残すといった使い方が考えられます。このVR内で描いたフリーラインは、VRゴーグルを外した後でもパソコン画面上で参照できるため、設計フィードバック時に検討内容を振り返ることができます。

VR空間上にフリーハンドで描き、指示を残す

VRレビューの効率化にむけて

現在、Xphereをご利用いただいている方にVRデータ編集ツールとしてVridgeR(ブリッジャー)をご提供しています。そこで、XphereとVridgeRを併用した使い方の例をご紹介します。

事前登録 検証位置→反映→移動簡単
図①

①VR検証位置を事前登録

レビューを行う際、あらかじめ特定の場所や視点を設定し、検証位置を登録しておくと、効率的に作業を進めることができます。
VridgeRを用いて、PC上で複数の検証位置を登録し、VRでそのデータを読み込むことで、メニュー選択ひとつで必要なレビュー箇所にすぐにアクセスすることができます。

扉の動き設定 関節 どの3Dモデルでも→反映→変換いらず
図②

②関節を事前設定

取り込むデータ形式によっては設定した関節をVRに引き継げない、取り込める場合でも設定の付け忘れによって再変換が必要になる、といった課題があります。
VridgeRでは関節を設定する機能を新たに追加し、ドアの開閉やスライドのような動きを付けることができるようになりました。設定を付け忘れがあった場合にも、元のデータから変換しなおすことなく、直接VRデータに付与できるので、VRレビューを効率よく進めることができるとともに、開発者の意図を考慮した作業性や視認性を確認することができます。

③VR内外のレビュー参加者が相互に配置検討

設備や工場レイアウトを検討する際に、数m先の設備を動かしたいときや、数台の設備を同時に動かして検証する際は、データを切り替えて検証する必要がありました。新機能では、机上で操作ができるVridgeRとVRがリアルタイムで連動し、動かした設備の位置を双方同時に確認できます。これにより、配置位置を調整する人とVRで判定する人の役割を分担し、仮想空間上でも容易にレイアウト検討を進めることができます。

ここはどう?レイアウト位置調整←連携→もう少し右が良い。リアルタイムに調整可能
図③

VridgeRは、直接VRデータを編集・設定できることから、一度3Dデータから変換した後でも、再変換なしにVR検証を進めることができます。検証中に気付いた改善案を何度も試すことができるため、VridgeRをXphereと併用して利用することで飛躍的にVRレビューの効率化が図れます。

私たちは、VRを活用した業務の効率向上に貢献すべく、今後も使いやすさを追求し、お客さまの声を聴きながらさらなる改善を続けてまいります。

最後に

現在、骨格検知デバイスと連携し、VR空間内に骨格の表示・簡易エルゴノミクスへの活用への取り組みも始めています。実用化に向けて、お客様のニーズを深く理解し、常に最先端の技術を取り入れながら、より直感的で効率的な作業環境の実現を目指して開発を進めています。

弊社はお客様の期待にしっかり応え、皆様と共に製造業の更なる発展のため精進してまいります。引き続き製造業向けハイ・レスポンスVRソフト「Xphere」にご期待ください。

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(3D技術ビジネス部 若松)

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