DIPROニュース
Teamcenterは、開発拠点を跨いだグローバルな環境で、iCAD MX、NX、CATIAをはじめとするCADデータを一元管理できる、各業界で最も実績のあるPDMソフトウェア※です。
今回は、大塚工機株式会社様における、Teamcenter導入事例をご紹介いたします。
大塚工機株式会社 | ||
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本社 |
神奈川県横浜市港北区樽町3-7-77 |
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事業所 |
国内3拠点(本社、榛名工場、田川工場) |
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海外展開 |
米国、中国、タイ、チェコ、インド、メキシコ、インドネシア等に グループ会社を展開 |
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創立 |
1921年(大正10年) |
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事業内容 |
輸送機器用機能部品の設計・製造・販売 |
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大塚工機株式会社HP |
多くの顧客企業を持つ大塚工機様では、取引先の開発環境に対応する形でマルチCAD環境の拡大が必要となり、その中で、CADデータをはじめ部品情報や製造指示書等のドキュメント管理も煩雑化の一途となりました。そこで、海外拠点を含めそれらを一元的に管理する必要性を痛感され、PDM導入のために検討に着手。「マルチCAD環境下でもパワーを発揮し、3D化などにも対応。将来にわたるBOM変更やバージョンアップにも柔軟に対応できるもの」という基準で、6種のPDMソフトウェアでベンチマークを実施され、2年間をかけた選考の末にTeamcenterを選択されました。
大塚工機様では、全社標準CADのiCAD MXはもちろん、取引先のためにNX(7.5、8.5、9.0)、CATIA V5(R22、R23、R24)、さらにParasolidやIGESも活用され、PDFやDXFデータ、紙ベースの図面などが混在。一方、図面管理システムとともに、構成情報管理システム、部品情報管理システムが並立。各々に対して担当部署ごとにデータ投入する手間やタイムラグ、さらにそこに生じるヒューマンエラーやシステム間の齟齬なども問題化しました。例えば設計変更の際には、変更対象部品の製品構成、図面番号、図面データを各システムで横断的に利用して改訂作業をする必要があり、システム運用効率の改善が急務でした。
バラエティ豊かな製品ラインナップをもつ大塚工機様では、既存の図面管理システムが「現実にそぐわない」という問題を抱えられ、製品の設計から製造までを一気通貫させ、設計情報の一元的管理を可能とするPDMソフトウェアの導入が課題となっていました。
大塚工機様が目指したものは下記4つの仕様です。
これらの仕様の下、機能性・操作性・コストパフォーマンス、さらにPDMの基本的な標準機能で要求仕様に対応できるという観点や、将来のバージョンアップを見据えた見地、極力カスタマイズを排した活用方針といった点を照らし合わせ、Teamcenterを戦略的に導入されました。
Teamcenterを導入することで、大塚工機様では以下のことを実現しました。
大塚工機様では北米拠点との連携実績を追い風に、2016年度内には中国拠点とのデータ共有の実現に向けてTeamcenterの活用戦略を加速し、設計品質の向上と競争力強化を目指します。
大塚工機様の弊社に対する高いご期待に応えるべく、サポートやシステム開発を通じて、より一層のご支援をさせていただく所存です。