MENU

受託解析

解析事例

エアカーテンによる開放型ショーケースの冷却解析(FLOEFD)

概要

開放型ショーケースは、庫内の冷気が逃げないように、冷気の循環器流=エアカーテンを生み出しています。
エアカーテンにより、外気を遮断して、効率よく庫内の温度を管理しています。
FLOEFDで、開放型ショーケースのエアカーテンを表現し、庫内の温度が冷却されているか確認した事例をご紹介します。

使用モジュール  :FLOEFD for NX(標準のFLOEFD製品)

解析モデル

開放型ショーケースには、商品を照らす照明、冷媒、冷気を循環させるファンが存在します。解析では、ファンによる送風、照明による発熱を考慮します。

矢視方向 ショーケースの外観

照明 冷媒 ファン ショーケースの断面(矢視方向)

解析条件

冷気を循環させるためのファンは、FLOEFDの「内部ファン」の機能で定義します。
ファンの形状が無くても、ファン特性(風量-静圧特性、P-Q曲線)を考慮・設定できるのが特徴です。

FLOEFDの「エンジニアリングデータベース」には、ファンメーカー毎のファン特性が登録されているため、使用しているファンに合わせて、ファン特性を考慮できます。
また、ファン特性を自分で作成すれば、「エンジニアリングデータベース」に登録して他の解析モデルでも流用できます。

FLOEFDのファン機能
ファンの回転方向は左右で逆に設定 左側のファン:時計回り 右側のファン:反時計回り

解析結果

エアカーテン稼働時の流速と温度分布を示します。
ファンにより送風された冷気がショーケース内を通り、エアカーテンを生成しています。
エアカーテンにより、ショーケースの庫内が外気と隔てられて、庫内温度が保持されていることが可視化できました。

エアカーテン稼働時の流速分布

エアカーテン稼働時の温度分布

エアカーテン稼働時の流れ(流跡線)

Simcenter FLOEFD活用によるメリット

Simcenter FLOEFDは、CADソフトに統合された熱流体解析ソフトです。
FLOEFDの「ファン」の機能を用いることで、ファンの形状を作成しなくてもファン特性を考慮できます。
本事例では、「内部ファン」の機能を用いて、冷気の循環を表現し、エアカーテン稼働時の流れと庫内温度を可視化しました。

FLOEFDは、「内部ファン」の他、「外部流入/流出ファン」の機能で、ラジアルファンや軸流ファンなど、様々なファンを表現することができます。

Simcenter FLOEFDは、検討サイクルの短縮化・省力化の一助となります。是非ご活用ください。

TOP