ラジエータは、エンジンで高温になった冷却液を放熱させ、温度を下げる役割を持ちます。周囲の空気に放熱するため、強制的に通風が行えるように冷却ファンが備えられています。
自動車の冷却仕様を精度良く設定するためには、設計初期段階で解析による検討が不可欠です。今回は、熱-流体連成解析で、冷却効果を向上させる冷却ファンの配置を検討しました。
車体の通気抵抗などといった設計要件を満たす冷却効果の仕様を検討したい。
現行の冷却ファン配置では、空気が対流してしまいます。ラジエータシュラウドの剛性を考慮すると冷却ファンの数や配置は改善の余地があります。
今回は冷却ファンの配置に着目した熱-流体連成解析を行い、効果的な配置を検討します。
設計代替案を検討することができます。 熱-流体解析で得られた温度分布や圧力分布を使用し、熱ひずみや 熱応力、変形など複合的な検討を行うことも可能です。