航空機のエンジンレイアウトにより、機内乗員に聞こえる音圧レベルの変化を調査します。
一般的に主翼の下や胴体後部にエンジンがレイアウトされています。このレイアウトを主翼の上に搭載した場合、音圧レベルがどうなっているか評価を実施します。
航空機のモノコック構造を同一として、加振点となるエンジンの位置を変化させた場合、機内シートの乗員耳位置においてSPL値がどのようになっているかを調査します。客室内の音響空間などは音場のメッシュを作成、機体は構造メッシュを作成して、それぞれのモードを連成させて評価を実施しました。
この解析により、ある周波数においてはレイアウトによりSPL値が大きく改善されますが、変化の小さいピーク周波数が存在することがわかりました。
このモードに対して吸音材のモデルを追加して評価することにしました。吸音材を設定することにより、周波数に対してSPL値をある程度下げられることがわかりました。
吸音材として使用する多孔質材の特性や範囲の検討を使用することで、最適なレイアウトを検討することができました。