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受託解析

解析事例

スーパーエレメント法によるステアリング振動解析

概要

スーパーエレメント法によるステアリング振動解析

タイヤからの入力により、ステアリング機構の固有振動数と一致して共振を起こし、ブルブルと振動する場合があります。このような現象は、操安性や品質問題となるため、開発時に対策がなされます。しかしながら、大規模モデルの場合では、計算時間がかかります。パラメータースタディ実施には制限があり、詳細形状を決めるのに苦労していました。

課題

詳細形状を検討する解析を何ケースも実施したいが、計算時間がネックとなっている。

DIPROからの提案

ステアリングメンバーに関連する詳細形状を詰める際、周りの車体 に変更はなく、基本的に同一の形状(剛性、重量)で評価していました。 そこで、車体をスーパーエレメント法により縮退モデル化することで、計算時間を短縮し、パラメータースタディーを進めることにしました。

単品解析の精度

ステアリングメンバーの取付点を拘束して実施する単品では車両全体(FULL-FEM)で解いた場合、固有値と振動レベルが過剰評価されていることがわかりました。

周波数(Hz)と加速度(dB)

そこで、スーパーエレメント法の計算により、車体の剛性や質量から振動特性をステアリングメンバー取付点に縮退化します。

スーパーエレメント化の計算

ステアリングメンバーに関連する詳細形状を詰める際、周りの車体は変更はなく、基本的に同一の形状(剛性、重量)で評価していました。 そこで、車体をスーパーエレメント法により縮退モデル化することで、計算時間を短縮し、パラメータースタディーを進めることにしました。

スーパーエレメント化の計算

スーパーエレメント法の計算により、車体の剛性や質量から振動特性をステアリングメンバー取付点に縮退化します。

スーパーエレメントの活用

周波数応答解析

加速度(dB)と周波数(Hz)

スーパーエレメント法を使用した計算は、FULL-FEMと同一の解を得られながら、計算時間は89%軽減されることがわかり、パラメータースタディに時間を十分にさけることができました。

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