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受託解析

解析事例

ウィンドシールドの振動解析

概要

ウィンドシールドの振動解析

近年の自動車は、自動ブレーキや自動運転用のカメラとルームミラーが一体のユニット構造となっており、このミラーユニットが、ガラス面に取りつけられている車両が多く見受けられます。
このような車両では、ガラスが共振を起こした場合には、ミラーも同様に振動し、揺れ動くことにより、ドライバーから見づらくなる問題が発生します。
このルームミラーの振動を抑えるための構造検討を行います。

課題

共振による自動車のルームミラーの揺れ動きを未然に防ぎたい。

課題に対するDIPROの分析

現状の部品構成だとガラス振動に引きずられて、共振しておりミラー振動が発生しやすい状況でした。ミラーユニット単体での対策が難しいため、車体パネル側の対策を実施した場合の費用対効果の確認が必要だと思われました。

DIPROからの提案

ルームミラーユニットと閉断面構造であるルーフフロントの間にブラケット追加結合することで、剛性向上を図ります。

対策案

解析結果

下の動画にて、初期仕様(左)と、改善案(右)とで変形モードを比較します。ガラスの共振は発生しているものの、ミラーユニット取付部のガラスの振動は抑えられたモードとなっていることがわかります。

ミラーユニットまわりの剛性アップにより、ミラーユニットと一体のガラスの共振周波数が上昇し、音響共鳴域を抜けたため、ミラーの振動の発生を抑えることができたことが確認できます。

初期仕様と改善案

解析によるメリット

今回の対策では部品追加によるコストアップなどが懸念点としてありますので、現実的には採用にいたりませんでした。ただし、どこまで費用をかけると現実的に目標性能に達するか、などの検討にCAEを用いて検証し、設計的な判断材料にするケースも多くあります。

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