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製造現場への現実拡張適用

拡張現実は、人間と機械の新たなインターフェース

モノづくりプロセスで生成される膨大なデジタルデータと、その応用先である現物・現場との間には根本的な隔たりがあります。
拡張現実(AR : Augmented Reality)は、このリアルとデジタルの隔たりを縮め、人間と機械の新たなインターフェースとして、いまだ開拓されていない人間ならではの能力を引き出します。

リアルとデジタルの隔たりを縮め、自律的な活動を支援

拡張現実は、デジタルのデータやイメージを物理世界に重ね合わせる技術群です。関連情報・データや分析内容を画像や動画に変換して、現実世界のモノや環境上に、デジタル情報をじかに表示します。これにより物理世界とデジタル世界を頭の中で橋渡ししなくても、両方を同時に処理できるようになります。作業者は、情報を迅速かつ正確に理解し、判断を下し、必要とされる仕事を自立して実行できるようになります。

リアルとデジタルの隔たりを縮め、自律的な活動を支援

製造現場への拡張現実の適用、作業への集中と現場力向上

製造業などモノづくりの現場では、正確で効率的なタスク作業と問題発生時の迅速で適切な現場判断が重要です。拡張現実は、現場作業者が必要とする情報とハンドフリーな作業環境を提供することで、自律的な活動と迅速な問題解決を支援します。

複雑な組立作業等では、現物と手順書等を相互に見比べながら作業を行います。ドキュメント確認やそのための移動など、繰り返し発生する中断は、作業に対する集中や注意を低下させ、作業効率や作業の質を落とす要因ともなります。

拡張現実は、製造現物と作業手順や3D形状データを重ね合わせることで、同時に視覚的な比較や確認を可能とします。作業者は作業を中断することなく、必要な情報を迅速かつ正確に理解し、判断を下せるようになります。また、スマートグラス上での情報確認は、ハンドフリーの作業を可能とし、作業ミスを削減し作業時間を短縮します。これらは、作業者に新たな発見、気づきの機会を与え、改善や新たなアイデア創出等の現場力向上を促します。

拡張現実空間での組立作業支援

配管や配線など複雑な組立作業は、拡張現実の適用による効果が見込まれる領域です。例えば、組立手順の定義ツールで作成したコンテンツを、拡張現実ツールで実行しスマートグラスに表示します。作業者は、現物と重ねて表示されたデジタル情報から、その場で理解し判断しながら作業を進めます。必要に応じて関連情報や作業結果を、スマートグラス上のメニューから呼び出し、表示することができます。

拡張現実空間での組立作業支援

リアルである「現場の技」とデジタル情報の融合を促進

拡張現実は、デジタル世界と物理世界の橋渡しとなり、デジタルな製品情報からモノを製造するモノづくりプロセスに影響を及ぼします。今後、モノづくりにおける学習、意志決定、物理世界との相互作業に大きな変化をもたらすと考えられます。モノづくりにおける様々な業務への拡張現実の適用は、リアルである「現場の技」とデジタル情報の融合を促進し、「現場」での価値創出に貢献します。

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