DIPROニュース
FUJITSU設計製造支援 iCAD SX(以下iCAD SX)の最新バージョンV8L4は、2025年7月より出荷を開始いたしました。
iCAD SX V8は、「設計から製造・保守サービスまで1つの データでつながる」をコンセプトに開発しました。機械や電気・制御設計者が設計検討や検証の過程で決めている様々な情報を構想検討から3次元データに蓄積することができます。蓄積されたデータは設計だけでなく、製造や保守サービスまで活用できるようになり、これにより、ものづくりを3次元で完結できる業務を実現します。V8L4では、ものづくり情報をより多く、早く、活用しやすいよう4つの観点で機能強化を実施しています。
設計だけではなく、製造・サービスまで含めた膨大なものづくり情報を蓄積できるよう性能を追求し、大規模データの処理速度を向上させました。
図面更新の高速化では、図面化実施後にパーツ名やパーツコメントのみを変更した際、より高速に更新ができるようになりました。従来、パーツ名やコメントのみを編集しても、全ての形状を図面へ再投影していたため、更新に時間を要していましたが、図面更新処理を最適化することによって、97%もの短縮化を実現しました。
設計者がやりたいことを思い通りにできるように操作性を改善し、操作工数を大幅に削減しました。干渉チェック機能では、設計者が見たい部分の干渉だけを確認できるようにチェック方法を追加しました。従来、干渉チェックでは本当に確認したい干渉部分以外にも干渉が検出され、確認したい干渉部分が埋もれてしまう場合がありました。パーツ内の要素同士の干渉は検出せず、上位パーツと末端パーツ間の干渉を検出することで、組図全体での干渉チェックも簡単に確認できます。また、メーカーサイトなどで入手した購入部品モデルで、ボルトとタップ穴によって起こる干渉を除外できるようになりました。
製造情報を手間をかけることなく短時間で伝わるよう図面作成機能を強化し、意図通りの図面を簡単に作成できるようになりました。図面化機能では、従来図面投影後に隠線やハッチングなど図面の表現方法の設定が必要でしたが、初期値を設定することで再設定が不要になりました。また、流用設計など、パーツ名や位置のみを変更する場合、すでに設定された図面の表現方法を引き継ぐことができるようになり、再設定による手間やミスを大幅に削減できます。
動作設計機能を強化し、蓄積した情報をより活用しやすくすることで、より手間なく検討・検証を行えるようになりました。構想検討から徐々に確定していく動作情報を3Dモデルに蓄積、設定した内容をまとめて確認・編集を行えるようにすることで、設定工数の削減や取り合い検討が簡単に行えます。確認や編集の操作で思考が中断されることなく、設計検討により集中できるようになります。
V8L4ではご紹介した機能以外にも約80項目以上にわたる新機能や追加機能をご提供します。詳細については、下記iCADポータルサイトにてご確認ください。また、実機デモンストレーションを交えたご紹介や導入検討のご支援など、対面またはWeb会議にてご相談が可能です。是非とも、お気軽にお問合せください。
iCADポータルサイトにて、その他の主要機能を動画で公開中。